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・エステル記1章13節~22節
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・エステル記とペルシア戦争
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・エステル記4章5節~17節
・エステル記5章1節~14節
・エステル記6章1節~14節
・エステル記7章1節~8章2節

メッセージ

エステル記7章1節~8章2節

1節:王とハマンは王妃エステルの宴会にやって来た。
2節:この酒宴の二日目にも、王はエステルに尋ねた。「あなたは何を願っているのか。王妃エステル。それを授けてやろう。何を望んでいるのか。王国の半分でも、それをかなえてやろう。」

・王とハマンが招かれ、エステルの2度目の宴会が始まる。
・酒宴も酣(たけなわ)、王はもう一度エステルに望みを尋ねる。
・王国の半分でも与えようというほど、彼女を愛していたことが分かる。

3節:王妃エステルは答えた。「王様。もしも私があなた様のご好意を受けることができ、また王様がよろしければ、私の願いを聞き入れて、私にいのちを与え、私の望みを聞き入れて、私の民族にもいのちを与えてください。
4節:私も私の民族も、売られて、根絶やしにされ、虐殺され、滅ぼされようとしています。私たちが男女の奴隷として売られるだけなら、私は黙っていたことでしょうが、そうはいきません。その迫害する者は、王のお受けになる損失を償うことはできないのですから。」

エステルは答える。

・私の願いとは、私の命と私の民族の命を救ってほしいということです。
・私の民族は、奴隷売買なら我慢もしますが、殲滅されようとしているのです。
「売られて」→大量の銀が王に支払われるということではないか。そうなると、王もユダヤ人殲滅に加担することとなる。
王の損失→奴隷で残すのと殲滅するのでは、生産性が違う。妃の死は、王の損失となり、世継ぎの問題にもかかわる。

5節:クセルクセス王は王妃エステルに言った。「そんなことをしようと心に企んでいる者は、いったいだれか。どこにいるのか。」
6節:エステルは言った。「迫害する者、敵とは、この悪人ハマンです。」ハマンは王と王妃の前で震え上がった。

・エステルは、その首謀者がハマンであることを王に告げた。
・心に企むだけでも許せぬほどの怒りの王。
エーッ!エステルがユダヤ人だったー!?震えあがるハマン!

7節:王は憤って酒宴の席を立ち、宮殿の園に出て行った。ハマンは王妃エステルにいのち乞いをしようとしてとどまった。王が彼にわざわいを下す決心をしたことが分かったからである。

・王は怒って席を立ち宮殿の園へ。心を落ち着けるためか、ハマンに対する処罰の検討のためか。(王の習慣・・法令や裁判に詳しい者たち7名の意見を聞く習慣。1:13~15)
王は自分の確認の甘さによる問題も感じていたかも知れない、・・この時点では、少しはお目こぼしもあったかも・・
・一方のハマンは、王の怒りが決定的と察知し、エステルに命乞いしようとした。

8節:王が宮殿の園から酒宴の広間に戻って来ると、エステルのいた長椅子の上にハマンがひれ伏していたので、王は言った。「私の前で、この家の中で王妃までも辱めようとするのか。」このことばが王の口から出るやいなや、ハマンの顔は青ざめた。

・当時の食事は、横になる姿勢でとるものであった。
・その長椅子の上に、ハマンは、エステルに命乞いのためにひれ伏していた。
・その姿が、王にはエステルを乱暴し辱めるように映った。王は大激怒する。
もう、何の恩寵も受ける余地はない。すべて裏目に出るハマン。さすがに万事休した。

「ハマンの顔は青ざめた。」が、新共同で「顔に覆いをかぶせた」となっており、英語訳でも「顔がおおわれた」となっている。第3版は「顔はおおわれた」である。⇒ギリシア、ローマでは処刑の際、殺される人物のしるしとして顔に覆いをかぶせた。ペルシアでも同じ慣習と考えられる。極刑が確定という意味!

9節:そのとき、王の前にいた宦官の一人ハルボナが言った。「ちょうど、王に良い知らせを告げたモルデカイのためにハマンが用意した、高さ五十キュビトの柱がハマンの家に立っています。」すると王は命じた。「彼をそれにかけよ。」
10節:こうしてハマンは、モルデカイのために準備しておいた柱にかけられた。それで王の憤りは収まった。

・宦官ハルボナの提案⇒あの暗殺防止したモルデカイ処刑のために、ハマンが用意した23mの柱が、ハマンの家にあります。
・王はすかさず命じた。「ハマンをその柱にかけよ!」。
・彼の処刑が終わって、王の憤りは収まった。エステルに対する愛情が明確。
ハマンは、モルデカイを掛けるために立てた柱に、自分がかけられる羽目になってしまった。妻や友人たちの言葉は、見事に成就した!妻や友人たちは、ユダヤ人を敵に回すことは危険という噂を広めることになるのでは。


8章
1節:その日、クセルクセス王は王妃エステルに、ユダヤ人を迫害する者ハマンの家を与えた。モルデカイは王の前に来た。エステルが自分と彼との関係を明かしたからである。

・ハマンが処刑されたその日、王はハマンの家をエステルに与えた。
・ハマン一家の滅亡を意味する。
・エステルは、モルデカイを王の前に連れてきた。自分との関係を説明。
モルデカイの暗殺の報告を仲介したのはエステル。エステルの親代わりであることも王に告げた。

2節:王はハマンから取り返した自分の指輪を外して、それをモルデカイに与え、エステルはモルデカイにハマンの家の管理を任せた。

・モルデカイは王から指輪を受ける。この指輪はハマンに与えたものだった。
・エステルからは、ハマンの家がモルデカイに与えられたも同然。育ての親への恩義、感謝。
ハマンの特権がモルデカイに与えられた。
ハマンの権威、地位がモルデカイに移ったことを意味する。

 

神に信頼し続ける信仰

モルデカイは、信仰により、神の教えに従って神以外には膝をかがめなかった。たとえ周囲の人がどうあろうと。

そうしたモルデカイを見て苛立ち、ユダヤ人と聞いて、先祖の恨みも含め、その民すべてを殲滅しようとする思いに縛られてしまったハマン。
ハマンはあっという間に人生を失い、モルデカイは、あっという間に王から登用されることとなる。

 

真に正しいものが神であることを知り、信頼して、従って歩むなら、決して無益な争いは発生しようがない。しかし、世の中は違う。
真の信仰者とは、そういう世の中の悲劇に向かう仕組みをよく知って、常に神の領域にいることを心掛け、むしろ世の光とならねばならない。
モルデカイは神に信頼し切った人物。その結果、彼は重用された。世界はこれからどんどん変わって行くが、どんな時も神を見失わず、共に歩んで行きましょう!

『穴を掘る者は、自分がその穴に陥り、石を転がす者は、自分の上にそれを転がす。』箴言26:27

エステル記6章1節~14節

1節:その夜、王は眠れなかったので、記録の書、年代記を持って来るように命じた。そしてそれは王の前で読まれた。
2節:その中に、入り口を守っていた王の二人の宦官ビグタナとテレシュが、クセルクセス王を殺そうとしていることをモルデカイが報告した、と書かれているのを見つけた。

・寝付けない王→神の働きであろう。
・記録の書、年代記(新共同:宮廷日誌)の確認をすべく侍従に読ませた。
・宦官ビグタナとテレシュの王暗殺計画を未然に防いだモルデカイの記事(2章21~23節)
を見つけた。


3節:そこで王は尋ねた。「このことで、栄誉とか昇進とか、何かモルデカイに与えたか。」王に仕える侍従たちは答えた。「彼には何もしていません。」

・その時、モルデカイに褒美は出したか?→ 本来なら相当のご褒美となる内容
・モルデカイは、褒美に執着のある人物ではない。

さすがに王は、褒美を出さねばと気にしつつ、就寝した。

4節:王は言った。「庭にだれがいるのか。」ちょうどハマンが、モルデカイのために準備した柱に彼をかけることを王に上奏しようと、王宮の外庭に入って来たところであった。
5節:王に仕える侍従たちは王に言った。「庭のあそこにハマンがいます。」王は言った。「ここに通せ。」

・翌朝、ハマンがモルデカイ処刑の上奏のため、王宮の外庭に入ってきていた。
ハマンの特権:新共同訳によれば、王宮へは自由に出入りが許されていたようである。
・誰がいるのか?→あそこにハマンがいます。→ここへ通せ!
丁度、王がモルデカイの褒美について思案していたところであった。

6節:ハマンが入って来ると、王は彼に言った。「王が栄誉を与えたいと思う者には、どうしたらよかろう。」ハマンは心のうちで思った。「王が栄誉を与えたいと思う者とは、私以外にだれがいるだろう。」

・王のいきなりの質問:「王が栄誉を与えたいと思う者がいる。どんな方法が良いか?」
ハマンはそれが自分のことと、勘違いした!王が栄誉を与えたい人物は私ハマンだけ!
モルデカイ処刑の上奏が一転、王からのご褒美と勘違いし、確認を忘れたハマン。

⇒高慢の罠にはまるハマン!

7節:そこでハマンは王に言った。「王が栄誉を与えたいと思われる人のためには、
8節:王が着ておられた王服を持って来て、また、王の乗られた馬を、その頭に王冠をつけて引いて来るようにしてください。
9節:その王服と馬を、貴族である王の首長の一人の手に渡し、王が栄誉を与えたいと思われる人に王服を着せ、その人を馬に乗せて都の広場に導き、その前で『王が栄誉を与えたいと思われる人はこのとおりである』と、ふれまわらせてください。」

・ハマンは、自分が賞賛されることを思い描いて、褒美のとらせ方を進言する。
・王の服、王の馬、その馬は王冠を載せていること。
・明らかなる王の褒美。まるで王と一体となったことを示す内容。
・その王服と馬を渡す者は、貴族であり首長の一人とする。(自分がNo.1!)
・その者が、褒められるべきその人に衣服を着せ、馬に乗せて都を練り歩き、『王から栄誉を受ける者は、このようなことがなされる!』と触れ回らせてはどうですか!
王の心中を察することができないのは、首長のトップとして、とても残念なことである。⇒自己中の結果
「その光栄な人物とは誰ですか?」の一言があれば、話の展開は大きく変化した。
この機会に、自分の権威を益々確固たるものとしようと考えたのは、必然と思われる。

10節:すると、王はハマンに言った。「あなたが言ったとおりに、すぐ王服と馬を取って来て、王の門のところに座っているユダヤ人モルデカイにそのようにしなさい。あなたの言ったことを一つも怠ってはならない。」

・それは良い考えだ!ならばそれさっそく実施だ。
・ハマン、お前が王服と馬をすべて揃えよ。
・そして、王の門のところにいるユダヤ人モルデカイにそのようにせよ!万事怠りなく!
王は、ユダヤ人!と明確に伝えている。
王は、ハマンに全権を移譲していた為、彼のユダヤ人殲滅計画の詳細を把握していなかった。それは、ハマンの策略でもあった。(ユダヤ人は神以外に膝をかがめない民族として有名。)
ハマンのユダヤ人殲滅計画は、秘密裏に歴史から、ユダヤ人の存在を消そうとするものだった。ヒトラーのユダヤ人大量大虐殺を想起させる

11節:ハマンは王服と馬を取って来て、モルデカイに着せ、彼を馬に乗せて都の広場に導き、その前で「王が栄誉を与えたいと思われる人はこのとおりである」と叫んだ。
12節:それからモルデカイは王の門に戻ったが、ハマンは嘆き悲しんで頭をおおい、急いで家に帰った。

・ハマンは王の指示通りに、褒美の授与を実施。
・「王の栄誉を得た者は、このようなことがなされる!」と触れて回った。
殺そうと思ったモルデカイを馬に乗せ、その馬を引いて回ることはとてつもなく腹立たしいこと。
想定では、自分が馬に乗り、褒め称えられるはずであった!⇒この屈辱は耐えがたし!
・モルデカイは日常へ。ハマンは悲痛な面持ちで家に直行!
中川先生は、この二人の行動を対比させて解説されている。
モルデカイは、決して有頂天にならず、この世の評価に左右されないが、ハマンはその逆であり、この世の価値観を意識していたがために、失意のどん底に落ちてゆく。
神に信頼し、神を恐れる姿勢、クリスチャンとしてのあるべき姿をいつも心に描いておくことが重要である。

13節:ハマンは自分の身に起こったことの一部始終を、妻ゼレシュと彼のすべての友人たちに話した。すると、知恵のある者たちと妻ゼレシュは彼に言った。「あなたはモルデカイに敗れかけていますが、このモルデカイがユダヤ民族の一人であるなら、あなたはもう彼に勝つことはできません。必ずやあなたは敗れるでしょう。」
14節:彼らがまだハマンと話しているうちに、王の宦官たちがやって来て、ハマンを急がせて、エステルの設けた宴会に連れて行った。

・帰宅するや否や、妻や昨日から滞在している友人たちに、一部始終を話す。
・そのうちの知恵ある者と妻の意見。(歴史を知る者という意味ととる→吉田案)
・「モルデカイは、今、あなたの次に位置する者となった。
・しかし、彼がユダヤ人であるゆえにあなたはもう、彼に勝つことはできない。」
アマレク人がユダヤ人に打たれていることを知る者の言葉と思われる。
よって、知恵ある者(歴史を知る者)と言ったのだろう。(吉田案)
もう諦めよ!という意味か、または早くモルデカイを殺せ!の意味か。⇒新共同の解説は後者
・ハマンたちがそんな話をしているときに、王の宦官たちが来る。
・エステルの宴会出席を急き立て、連れて行った。何の手も打てないうちに!


下心なき隣人愛(謙遜の効果)

自己評価が最高潮に達していたハマンは、王の質問に対し、自分が最も良いと思われる褒美を考え、下心満載で王に進言した。(箴言29:20 軽率に話をする人を見たか。彼よりも愚かな者のほうが、まだ望みがある。)

こうした自己評価が、王の質問を自分勝手に解釈し、その結果、自分が最大の屈辱を受けることになる。
この世にはこうした落とし穴が、いくつも隠れていて、いつ足を取られるかわからない状態である。

 

謙遜は、自分に得があるような行動とは感じられない。しかし、謙遜は知らぬところでその人の信頼性を増し、それこそが大きな力になる。
クリスチャンは神の教えに従順に従うことで、周囲に対して謙遜な態度が実践され、その結果、目に見えない信頼の力が蓄えられる。
下心のような動機で謙遜に振舞うのではなく、神の御心に従う純粋な気持ちで隣人を愛し、その結果として謙遜が培われる人生を歩もう!

『何を見張るよりも、あなたの心を見守れ。いのちの泉はこれから湧く。』箴言4:23

エステル記5章1節~14節

1節:三日目になり、エステルは王妃の衣装を着て、王室の正面にある王宮の奥の中庭に立った。王は王室の入り口の正面にある王宮の玉座に座っていた。

・断食の三日目となり、エステルは行動を開始。(スサでは皆が断食最中であろう)

・この行動は神の導きと推察できる。それゆえ、エステルも恐れはなかったのではないか。
・エステルは王妃の衣装で中庭に立った。部外者と疑われることなく、むしろ光輝く存在


2節:王が、中庭に立っている王妃エステルを見たとき、彼女は王の好意を得た。王は手にしている金の笏をエステルに差し伸ばした。エステルは近寄って、その笏の先に触れた。

・王は玉座にいる。エステルの存在感は、王を一目で彼女と認識させ、王は好意の表情を示す。
・金の笏が伸ばされ、エステルはその先に触れる。面会が許された。
最初に心配していたことにはならず、第一関門突破ということになるが、ここにエステルの恐れは微塵も感じられない。断食期間中に神からの導きがあったのでは!

この信仰と実践は、我々の手本である。

3節:王は彼女に言った。「どうしたのだ。王妃エステル。何を望んでいるのか。王国の半分でも、あなたにやれるのだが。」
4節:エステルは答えた。「もしも王様がよろしければ、今日、私が王様のために設ける宴会にハマンとご一緒にお越しください。」
5節:すると王は「ハマンを急いで来させて、エステルの言ったようにしよう」と言った。王とハマンはエステルが設けた宴会にやって来た。

・王は、エステルが何か望みがあり、中庭まで来たのだと察している。
・望みを尋ねる王。王の好意は、エステルに王国の半分をあげられるほどである。
・エステルは、決して多くを望まないところがあったのだろう。そこが更に愛しい。
・エステルは、王とハマン(首長最高位の人物)を、その日エステルの設ける宴会に招く。
王は、エステルが真の望みを示していないことを知り、その席で話されると察した。
・王は、ハマンと共に宴会に出席した。
ハマンは王妃からの、王と二人だけの宴会に誘われ、相当にうれしかったと思われる。
この宴会は、まるでハマンに仕掛けているようにも見えてくる→神の見えざる導き

6節:その酒宴の席上、王はエステルに尋ねた。「あなたは何を願っているのか。それを授けてやろう。何を望んでいるのか。王国の半分でも、それをかなえてやろう。」
7節:エステルは答えて言った。「私が願い、望んでいることは、
8節:もしも私が王様のご好意を受けることができ、また王様がよろしくて、私の願いをゆるし、私の望みをかなえていただけますなら、私が設ける宴会に、もう一度ハマンとご一緒にお越しください。そうすれば、明日、私は王様のおっしゃったとおりにいたします。」

・王は、エステルに真の望みを尋ねる。
・エステルの返事の内容は・・・ 明日も、今日と同じようにお二人を宴会にお招きします。私の願い、望みはその時にお話しさせていただきます。

9節:ハマンはその日、喜び上機嫌で去って行った。ところが、ハマンは、王の門のところにいるモルデカイが立ち上がろうともせず、身動きもしないのを見て、モルデカイに対する憤りに満たされた。
10節:しかし、ハマンは我慢して家に帰り、人を送って、友人たちと妻ゼレシュを連れて来させた。

・ハマンが、宴会の後、上機嫌で帰るとき、門のところにモルデカイがいた。
・モルデカイは身動きせず、ハマンは激怒したが、その場は我慢し帰宅した。
上機嫌だったゆえに、我慢できたのだと思われる。
・とても気分が良く、妻と友人たちを集めた。気分の良さと悪さの憂さ晴らしであろう。

11節:ハマンは自分の輝かしい富について、また子どもが大勢いることや、王が自分を重んじ、王の首長や家臣たちの上に自分を昇進させてくれたことなどを、すべて彼らに話した。

・自分の富、家族を語り、自分の栄光を自慢するハマン。
・子が多いことは繁栄の象徴。首長のトップとなる昇進。自慢は尽きない。
ここまで成功した私はまさに、王に次ぐNo.2だ!王妃エステルの招待がそれを示した

12節:ハマンは言った。「しかも王妃エステルは、王妃が設けた宴会に、私のほかはだれも王と一緒に来させなかった。明日も私は、王と一緒に王妃に招かれている。
13節:しかし、私が、王の門のところに座っているあのユダヤ人モルデカイを見なければならない間は、これら一切のことも私には何の役にも立たない。」

・ハマン曰く、エステルに、唯一王以外に招かれた者は私だけ!
・更に、明日の宴会にも、王以外、私だけが招かれている。→これほどに信頼されていることは、本当に名誉なことではないか!
・しかし!モルデカイを見てしまうと、これほどの名誉なことがあってもすべてむなしいものとなってしまう。それほどに、モルデカイが腹立たしい!無に帰するほどの憤り。

14節:すると、彼の妻ゼレシュと彼の友人たちはみな彼に言った。「高さ五十キュビトの柱を立てさせて、明日の朝、王に話して、モルデカイをそれにかけるようにしなさい。それから、王と一緒に、喜んでその宴会にお出かけなさい。」ハマンはこの進言が気に入ったので、その柱を立てさせた。

・集った者たちのアイディア。
・23mの柱を立てさせて、モルデカイをそれに架けるよう明日の朝、王に進言しては!
・ハマンはその進言に乗った。

基本的には、王の命令に逆らうモルデカイである。多少やり過ぎだが、何らかの刑罰はあってしかるべきと思われる。

 

高慢の罠

ハマンの自慢やモルデカイへの対応も、この世的には当然のなり行きでもある。決して昇進や大家族の自慢が悪いわけではない。
聖書的には、その成果を自分の頑張りや優秀さにあると自慢してしまうことが問題である。
更に、上に立てば立つほど、持ち上げる人は多くいるが、苦言を言う者はどんどん少なくなる。ハマンも同じ状態に陥った。

 

主と共に歩むクリスチャンは、栄光のすべては主にあると知る人である。
自分の才能も、さらには自分自身が、主に創造され、主のものであるという認識をしっかりと持っている。これが謙虚さに繋がる考え方になる。
自分の成功や栄誉はこの世で終わる属性であり、神を信じて得られる愛こそが、永遠の真の価値ということを認識しよう。神は私たちの愛の成長を期待しておられる。

 

『人の心の高慢は破滅に先立ち、謙遜は栄誉に先立つ。』箴言18:12


エステル記4章5節~17節

5節:エステルは、王の宦官の一人で、王が彼女に仕えさせるために任命していたハタクを呼び寄せ、モルデカイのところへ行って、これはどういうわけか、また何のためかと聞いて来るように命じた。
6節:ハタクは王の門の前の、町の広場にいるモルデカイのところに出て行った。

・エステルはモルデカイの意図を察し、最も信頼のおける宦官ハタクを遣わした。
・ハタクはモルデカイに会い、その話を聞いた。

7節:モルデカイは自分の身に起こったことをすべて彼に告げ、ハマンがユダヤ人を滅ぼすために王の宝物庫に納めると約束した、正確な金額も告げた。
8節:また、ユダヤ人を根絶やしにするためにスサで発布された法令の文書の写しを彼に渡した。それは、エステルに見せて事情を知らせ、そして彼女が王のところに行って、自分の民族のために王からのあわれみを乞い求めるように、彼女に命じるためであった。
9節:ハタクは帰って来て、モルデカイの伝言をエステルに告げた。

・ハマンとの因縁を語り、またハマンの提供する金額も告げ、法令文書の写しも提示した 。エステルは事件の概略は知っていたが、詳しい事情を知らなかったのだろう。
・それは、モルデカイがエステルに、王から憐みを求めることを命じるためであった。

 ユダヤの民の殲滅はないが、自分たちのことはわからない。だからこそ、自分たちがで きることをしようと、モルデカイは考えた。娘エステルが王妃となったのも神の摂理と 考えて・・。
・ハタクはその伝言をエステルに告げた。

10節:エステルはハタクに命じて、モルデカイにこう伝えた。
11節:「王の家臣たちも王の諸州の民も、だれでも知っているように、召されないのに奥の中庭に入って王のところに行く者は、男でも女でも死刑に処せられるという法令があります。ただし、王がその人に金の笏を差し伸ばせば、その人は生きながらえます。私はこの三十日間、まだ王のところへ行くようにと召されていません。」
12節:彼がエステルのことばをモルデカイに告げると、

・エステルの返信→召されていないのに、王がいる奥の中庭に入ると、だれでも死刑。   (暗殺の防止策
・しかし、王が金の笏を伸ばせば死刑は免れる。
・エステルは、この召しを30日間受けていない状態にある。➡王の心(気分)次第!
今のところそのチャンスは来ていません。何かほかに手立てはないでしょうか?⇦これが人の力で何とかしようとする姿勢!エステルはモルデカイの言うことが、親子関係から来る要請と受け取っていたかもしれない。しかし、モルデカイの目線は違っていた!
・エステルはこの内容をハタクに伝え、ハタクはモルデカイに伝えた。

13節:モルデカイはエステルに返事を送って言った。「あなたは、すべてのユダヤ人から離れて王宮にいるので助かるだろう、と考えてはいけない。
14節:もし、あなたがこのようなときに沈黙を守るなら、別のところから助けと救いがユダヤ人のために起こるだろう。しかし、あなたも、あなたの父の家も滅びるだろう。あなたがこの王国に来たのは、もしかすると、このような時のためかもしれない。」

・王宮に居て、その時が来ても自分の命は助かるし、・・・などと考えてはいけない。
・ユダヤ人から離れて・・新共同:他のユダヤ人はどうであれ・・

  気持ちがユダヤ人と離れているともとれる厳しい言葉。一体感がない。
・あなたの行動に関わらず、神は何らかの方法でユダヤの民を救われる。(モルデカイの確信)
・あなたとあなたの父(モルデカイ)の家はその時、滅ぼされるだろう。
・エステルが妃になったのは、このような時のためではないのか?

モルデカイの言葉で、エステルに神の民としての使命感が目覚めた!

                 ↘王に優る神の存在、そしてその民!

祝福されていると同時に、その役割が与えられている。

気付きが促され、悟ったエステル!


15節:エステルはモルデカイに返事を送って言った。
16節:「行って、スサにいるユダヤ人をみな集め、私のために断食してください。三日三晩、食べたり飲んだりしないようにしてください。私も私の侍女たちも、同じように断食します。そのようにしたうえで、法令に背くことですが、私は王のところへ参ります。私は、死ななければならないのでしたら死にます。」

・返事にどれほどの時間がかかっただろう。十分に悔い改めていることは間違いない。
・モルデカイに返信した内容は断食の要請。
・スサの全イスラエルの民へ、エステルを支えるための断食の要請。
・エステルもその侍女たちも同様で、断食期間は三日三晩。(考える時間)
・法令違反してでも、王に会いに行く決意と覚悟。(神に委ねる姿勢)

断食に祈りが含まれていることは察しが付く。ユダヤの民として一致し、連帯感を持ち、且つ、自らもユダヤの民であることを大いに自覚した。

17節:モルデカイは出て行って、エステルが彼に頼んだとおりにした。

・モルデカイはエステルの要請を受けてスサに戻り、その通りにした。

 

捕囚の民として生きる弊害

私たちへの提言
捕囚下にあるユダヤ人のアイデンティティの変化。 
・モルデカイは忠実に神に信頼し、できる限り神に従おうとしたのではないか。
・一方エステルは、律法よりも、ペルシアの法令遵守の傾向が強かったのではないか。
エステルは特に恵まれた環境にあり、女性としては異邦人世界でトップ。
他のユダヤ人も、異邦人と繋がることで、商売などの利得を得ていたと考えられる。

その結果、民の意識は益々、形骸化の一途ではなかったか。
捕囚されておよそ100年。現在の100年前は大正時代→第一次大戦
断食の要請は、エステル自身も含め、ユダヤの民の意識に変化を与えた。 
・皆が神に向かい、一致団結し調和して向かう姿勢は、彼らのアイデンティティを回復させた。
この繋がりは、いつの時代も重要なテーマであり、現代でも一致し、調和して、集い、学び、実践することが、神の期待であることを認識しよう!

 

教会の存在意義

エステルは、モルデカイに目が向き、次にペルシア王に目が向いていたのではないか。

モルデカイは、神に信頼し、神に目が向いていた人物。ここにエステルとの信仰の一致が見られなかった。
エステルはモルデカイに目が開かれ、本当に恐れるべきは神であることを悟った。
私たちは、創造主である神の存在を知る者である。万物の創造主は、最高権威者でり、すべては神の御心のままになることを知っている。
しかし、目先のことに目が奪われ、いつの間にか自分の思いが優先し、この地での祝福を最優先してしまってはいないだろうか?
こうした過ちに陥らないためにも、教会は神を見上げて一致して歩むために愛をもって教えあい、励ましあい、皆の聖化のプロセスを進展させて行きます。

『謙遜と柔和の限りを尽くし、寛容を示し、愛をもって互いに耐え忍び、
  平和の絆で結ばれて、御霊による一致を熱心に保ちなさい。』 エペソ4:2~3


エステル記3章7節~4章4節

7節:クセルクセス王の第十二年の第一の月、すなわちニサンの月に、日と月を決めるためにハマンの前で、プル、すなわちくじが投げられた。くじは第十二の月、すなわちアダルの月に当たった。
8節:ハマンはクセルクセス王に言った。「王国のすべての州にいる諸民族の間に、散らされて離れ離れになっている一つの民族があります。彼らの法令はどの民族のものとも違っていて、王の法令を守っていません。彼らをそのままにさせておくことは、王のためになりません。

・ハマンはユダヤ人殲滅の時期をくじ、すなわち占いで決めた。(新共同:石、木片を用いたと説明がある)
・時はクセルクセス王の治世第12年の第1のニサンの月。くじにより第12のアダルの月が出た。
・11か月後であり、神の配剤であろうと思われる。
・早速、王に進言するハマン。
・どの州にも存在する民族がいて、彼らは独自の法を守り、王の法令には従わない。
・そのままにしておいてはいけません。

ハマンは真実を告げてはいない。独自の法とは神のことであること。また、クセルクセス王の法に従っているところもある。➡エステルの婚姻は、律法にではなく、王の法令に従っている!

9節:王様。もしよろしければ、彼らを滅ぼすようにと書いてください。私はその仕事をする者たちに銀一万タラントを量って渡します。そうして、それを王の宝物庫に納めさせましょう。」

・ユダヤ人殲滅の許可があれば、ハマンがその仕事の従事者に銀一万タラント(340t)支払うという。その銀は王の宝物庫に納められることとなる。新共同:「官吏たちに支払い、国庫に納めるようにします。」

10節:王は自分の手から指輪を外して、アガグ人ハメダタの子で、ユダヤ人の敵であるハマンにそれを渡した。
11節:王はハマンに言った。「その銀はおまえに与えられるようにしよう。また、その民族もその銀でおまえの好きなようにするがよい。」

・王の指輪を渡すということは、決定権をハマンに委ねたということ。
・ユダヤ人の敵であるハマン→新共同:ユダヤ人の迫害者、アガグ人ハマンに渡して・・
・納められた銀はすべてハマンのものとする。
・その民族はハマンの好きにすればよい!・・ユダヤ民族とは一言も言っていない!

神以外に膝をかがめない民族として、ユダヤ人は有名だったのではないか。
ハマンは敢えて、その名を出さなかったのではないかと思われる。

12節:そこで、第一の月の十三日に、王の書記官たちが召集され、ハマンが、王の太守、各州を治めている総督、各民族の首長たちに命じたことがすべて、各州にその文字で、各民族にはその言語で記された。それは、クセルクセスの名で書かれ、王の指輪で印が押された。

・第1のニサンの月の13日に王の書記官が招集され、王の太守、総督、首長に命じられた
  内容が、各州、各民族の言葉に翻訳され、王の印が押された。(勿論、ハマンが実施)
・法令として発布された。これはもう、取り消し不可である。


13節:書簡は急使によって王のすべての州へ送られた。それには、第十二の月、すなわちアダルの月の十三日の一日のうちに、若い者も年寄りも、子どもも女も、すべてのユダヤ人を根絶やしにし、殺害し、滅ぼし、彼らの家財をかすめ奪えとあった。
14節:各州に法令として発布される文書の写しが、この日の準備のために、すべての民族に公示された。

・急使・・当時の特急便。書簡(勅書)の内容は、第12のアダルの月の13日の1日中に、
  ユダヤ人の老若男女、子供など全員を殺害して滅ぼし、財産を奪え!というもの。
・この法令の写しが各民族に配られ、民族はその日に備え、準備を進める。

時の権力者の命となれば、まさに民族の絶滅を意味する法令!!
ユダヤの民は、「神の怒りはまだ収まらないのだろうか?捕囚という身分のなんと哀れなことか!」と思ったかもしれない。

15節:急使は王の命令によって急いで出て行った。この法令はスサの城でも発布された。このとき、王とハマンは酒を酌み交わしていたが、スサの都は混乱に陥った。

・スサの城で発布されたということは、モルデカイも殲滅の危機を認識した。
・スサ(要塞の城とも)の都が混乱する中、王とハマンは酒を酌み交わす。

 

現代に起こる反ユダヤ主義の実際

(飯山陽著 『ハマス・パレスチナ・イスラエル』より)
赤ちゃんを丸焼きにし、子供の腕を切断し死ぬまで放置し、妊婦の腹を裂き胎児を引きずり出して殺し、子供の見ている前で母親の乳房を切り取り、父親の目をくり抜き、女児から老女まで女という女を骨が折れるほどの強い力で凌辱し、民家に放火し一家全員を生きたまま焼き殺し、老若男女を問わず斬首し、遺体に唾を吐きかけ、遺体を車で引き回して歓声をあげた。(2023年10月7日のイスラエルに対するハマスのテロ)


4章
1節:モルデカイは、なされたすべてのことを知った。モルデカイは衣を引き裂き、粗布をまとい、灰をかぶり、大声で激しくわめき叫びながら都の真ん中に出て行った。
2節:そして王の門の前のところまで来た。王の門の中には、粗布をまとったままでは入ることができなかったのである。

・衣を引き裂き、粗布をまとい、灰をかぶり、泣きわめく。➡深い悲しみと神への嘆願を 表している。
・モルデカイの思い。➡自分の行為がきっかけになっていると思っている。自分だけが殺 されれば良いのに、民族殲滅となるとは!ハマンの支配下(捕囚民)にある事が残念!
モルデカイは悪くない。彼は信仰を貫いた。後は、神に頼る以外ないと考えるのは当然である!
・その状態で王の門の前まで来た(エステルに会いに来た)。⇦祈りの結果であろう

3節:王の命令とその法令が届いたどの州においても、ユダヤ人の間には大きな悲しみがあり、断食と泣き声と嘆きが起こり、多くの人たちは粗布をまとって灰の上に座った。

・どの州においても、ユダヤ人はその法令に悲しみ、断食と泣き声と粗布と、灰の上に座る。

当然、この知らせはユダ州エルサレムにも届いていた。そして悲しみに暮れた。
神殿はあったが、城壁は破れていた。エルサレムもこの時は大騒ぎとなっていただろう。

4節:エステルの侍女たちとその宦官たちが入って来て、彼女にこのことを告げたので、王妃は非常に痛み苦しんだ。彼女はモルデカイに衣服を送り、それを着せて、粗布を脱がせようとしたが、彼はそれを受け取らなかった。
・モルデカイの様子を聞いたエステルは、法令のことも併せて非常に痛み苦しんだ。
・エステルは、直接会えず、侍女、宦官に衣服を与えさせたがモルデカイは拒否する。
モルデカイは、エステルの身分を隠すためにも、信頼できる人物でなければ話すことができない。この時点でモルデカイは何らかの対策を考えついていたと思われる。
ここにその表現はないが、モルデカイは神に祈り、民族の殲滅を神が許されるはずがないと信じて、自分ができることを実行することを良しとした。
預言を見ても決して民は滅びない。キュロス王が出たし、帰還もできたのだ。
ならば自分ができることをやる!エステルが王妃となったのも、もしかしたら、神の導きかもしれない!

 

現代にも生きる預言

すでに、イザヤ書、エレミヤ書の預言が成就していることは、モルデカイも知っていたし、周知のことと思われる。

しかし、今回のように具体的な法令という形で、死刑宣告のような命令を言い渡されることは、相当に大きな動揺となる。
預言されているからといって、のんびりしていてはいけない!自分のできることを、精一杯やることが期待される。

旧約聖書の預言書は、近未来と遠未来の預言であり、新約聖書にも黙示録という預言書が巻末に与えらえている。それは希望である。
これらの預言書を信じることは、私たちの人生を新しい希望で満たしてくれる。
希望が与えられているからこそ、神の子として神に信頼し、キリスト者として相応しくその香りを放ち、自分の人生を歩んで見せましょう!

 

『私たちは、救われる人々の中でも、滅びる人々の中でも、神に献げられた芳しいキリストの香りなのです。』 Ⅱコリ2:15

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