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ゼパニヤ書
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アモス書
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・ハルマゲドンの戦いについて
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マラキ1章6節~14節
・マラキ2章1節~17節
・マラキ3章1節~12節
マラキ3章13節~4章6節
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・エズラ記1章7節~2章70節
・エズラ記3章1節~13節
・エズラ記4章1節~24節
・エズラ記5章1節~6章7節
・エズラ記6章8節~22節
・エズラ記7章1節~28節
・エズラ記8章1節~23節
・エズラ記8章24節~36節
・エズラ記9章1節~15節
・エズラ記10章1節~44節
ネヘミヤ記
・ネヘミヤ記1章1節~11節
・ネヘミヤ記2章1節~20節
・ネヘミヤ記3章1節~14節
・ネヘミヤ記3章15節~32節
・ネヘミヤ記4章1節~23節
・ネヘミヤ記5章1節~19節
・ネヘミヤ記6章1節~19節
・ネヘミヤ記7章1節~8章1節
・ネヘミヤ記8章2節~18節
・ネヘミヤ記9章1節~37節
・ネヘミヤ記9勝38節~10章39節
・ネヘミヤ記11章1節~36節
・ネヘミヤ記12章1節~30節
・ネヘミヤ記12章31節~47節
・ネヘミヤ記13章1節~14節
・ネヘミヤ記13章15節~31節
エステル記
・エステル記1章1節~12節
・エステル記1章13節~22節
・エステル記2章1節~23節
・エステル記とペルシア戦争
・エステル記3章1節~6節
・エステル記3章7節~4章4節
・エステル記4章5節~17節
・エステル記5章1節~14節
・エステル記6章1節~14節
・エステル記7章1節~8章2節
・エステル記8章3節~17節
・エステル記9章1節~19節
ダニエル書
・ダニエル書1章1節~6節
・ダニエル書1章7節~2章13節
・ダニエル書2章14節~49節
・ダニエル書3章1節~30節
・ダニエル書4章1節~37節
・ダニエル書5章1節~31節
・ダニエル書6章1節~28節
・ダニエル書7章1節~8節
・ダニエル書7章9節~28節
・ダニエル書8章1節~14節
・ダニエル書8章15節~27節
・ダニエル書9章1節~23節
・ダニエル書9章24節
・ダニエル書9章25節~26節
・ダニエル書9章27節
・ダニエル書10章1節~13節
・ダニエル書10章14節~11章1節
・ダニエル書11章2節~9節
・ダニエル書11章10節~20節
・ダニエル書11章21節~35節
・ダニエル書11章36節~45節
・ダニエル書12章1節~4節
・ダニエル書12章5節~13節
・ダニエル書まとめ
エレミヤ書
・エレミヤ書1章1節~3節 前半
・エレミヤ書1章1節~3節 後半
・エレミヤ書1章4節~19節

メッセージ

エレミヤ書1章4節~19節

4節:次のような主のことばが私にあった。
5節:「わたしは、あなたを胎内に形造る前からあなたを知り、あなたが母の胎を出る前からあなたを聖別し、国々への預言者と定めていた。」

・受胎前から、神はエレミヤを預言者と定めていた。
・単なる称号の贈与ではなく、預言者としての必要が全て与えられた。(アブラハム、モーセと同様)
・その活動は、ユダのみならず諸国に及ぶ。(46~51章:諸国への預言)

6節:私は言った。「ああ、神、主よ、ご覧ください。私はまだ若くて、どう語ってよいか分かりません。」

・エレミヤの応答・・若い私には無理!→人前で語るには不十分です!
・「若い」・・経験が浅いという感覚がある。
・エレミヤは、預言を語るには、周囲の人を説得するというようなスキルが必要と思っていたのではないか。
※エレミヤの召命の年齢は13~14歳など諸説あるが、25歳ぐらいと考えられる。

7節:主は私に言われた。「まだ若い、と言うな。わたしがあなたを遣わすすべてのところへ行き、わたしがあなたに命じるすべてのことを語れ。

・神はこの応答を却下!遣わす全ての所で、命じる言葉を語れ!と言われる。
・預言者に経験は不要。神の言葉を繰り返し伝えるのがその責務である必要なのは忠実さ!

8節:彼らの顔を恐れるな。わたしがあなたとともにいて、あなたを救い出すからだ。──主のことば。」

・神はエレミヤの心の中に、周囲の人々への恐れを見ている。
・神は「救い出す」と言っている。つまり「何らかの厳しい状態があっても、必ず救う!」と言っている。
・アブラハム(創15:1)、モーセ(民21:34)、ダニエル(10:12)に同じような内容のことばを与えている。

9節:そのとき主は御手を伸ばし、私の口に触れられた。主は私に言われた。「見よ、わたしは、わたしのことばをあなたの口に与えた。

・エレミヤの口に神が触れられ、「わたしのことばをあなたの口に与えた」と言われた。
・エレミヤは、預言者のことばは神から来るものと確信した。
・エレミヤは、その実体験から、預言者としての不安が全て取り除かれたであろう。

10節:見なさい。わたしは今日、あなたを諸国の民と王国の上に任命する。引き抜き、引き倒し、滅ぼし、壊し、建て、また植えるために。」

・神は改めてエレミヤをユダと諸国の預言者として正式任命し、また任務を示した。
 破壊のメッセージの預言回復のメッセージの預言ユダ、そして諸国に示し、それが成就する

11節:主のことばが私にあった。「エレミヤ、あなたは何を見ているのか。」私は言った。「アーモンドの枝を見ています。」
12節:すると主は私に言われた。「あなたの見たとおりだ。わたしは、わたしのことばを実現しようと見張っている。」

・アーモンドの木の枝→「(ヘ)シャケイド(shawkade)」 (言葉遊び…掛けことば)
 動詞shawkad「 見る、見張る、見守る、起きている」の派生語。
・何を見ているのか?→アーモンドの木の枝 →アーモンドは冬からの目覚めを示す木。やかさの象徴。

・「エレミヤよ、あなたの預言は神がしっかりと見張る。その預言は速やかに成就する。」
※エレミヤは近未来預言(バビロン捕囚)が実現してそれを体験。→ 遠未来預言の成就も確信できることになる。

アーモンドの木:

1.アロンの杖(民17:8)
2.メノラーのデザイン(出25章)
3.白髪になる事(伝12:5)
  
13節:再び主のことばが私にあった。「あなたは何を見ているのか。」私は言った。「煮え立った釜を見ています。それは北からこちらに傾いています。」
14節:すると主は私に言われた。「わざわいが北から、この地の全住民の上に降りかかる。

・何を見ているのか?→煮え立った釜が北からこちら(南側)に向かって傾き、中身が流れ出している。
・神のユダに対する厳しい裁きで、それは北からくる。(この時点で、どの国かは不明)

確実な神の裁きの告知。

15節:今わたしは、北のすべての王国の民に呼びかけている。──主のことば──彼らはやって来て、エルサレムの門の入り口で、周囲のすべての城壁とユダのすべての町に向かいそれぞれ王座を設ける。

・「呼びかけている」・・・神はこの時点ですでに裁きの準備を進めている。
・北の連携する諸国をエルサレムの門の入り口に集め、城壁とユダすべての町に対して王座を設けさせる。
・ユダの権利が全て失われていることが示されている。→ユダ王国の滅亡を意味する。(釜の内容)

16節:わたしは、この地の全住民の悪に対してことごとくさばきを下す。彼らがわたしを捨てて、ほかの神々に犠牲を供え、自分の手で造った物を拝んだからだ。

・裁きの理由が示されている。→偶像礼拝の罪(マナセ王の罪の結果)
・邪悪さ・・①自分たちの神の放棄、②他の神へのいけにえ献上、③偶像の製作と崇拝
・「さばきを下す」 は、「わたしは、わたしの裁きを宣告する」と書かれているもので、エレミヤ独特の表現。

アーモンドの木の幻→エレミヤの任務を命じている。その預言は神に見守られ、速やかに成就する。

煮え立った釜→来たるべき裁きのヒント。これから語られる預言の概略を示している。

17節:さあ、あなたは腰に帯を締めて立ち上がり、わたしがあなたに命じるすべてのことを語れ。彼らの顔におびえるな。さもないと、わたしがあなたを彼らの顔の前でおびえさせる。

・「さあ、・・・語れ!」 と励まし、背中を押す神のみことば。覚悟を決めて、立ち上がり、神の預言を語れ!
・反対圧力に負けるな!もし負けるなら、神があなたを敵の前でおびえさせる!8節の約束を信じて歩め!

18節:見よ。わたしは今日、あなたを全地に対して、ユダの王たち、首長たち、祭司たち、民衆に対して要塞の町、鉄の柱、青銅の城壁とする。

・神の宣言の成就。すでにエレミヤは無敵、鉄壁の要塞となっている。
・攻め立てる人々とは、ユダの人々→王たち、首長たち、祭司たち、民衆を指す。
 攻撃例→エレ36:26、38:1~13、26:1~24、11:21~23
   

19節:彼らはあなたと戦っても、あなたに勝てない。わたしがあなたとともにいて、──主のことば──あなたを救い出すからだ。」

・神の保証・・わたしがともにいて、あなたを救い出す。
・エレミヤは殉教という死を迎えることは無いことの約束。
・エレミヤは確かに、多大な攻撃を受けることになる。しかし、エレミヤが負けることは無い。
・神が共にいてくださるという事は、そういう事である。従ってエレミヤは、最後は老齢で死ぬことを示している

 

私たちの任務(クリスチャンとしての召命)
・エレミヤは、およそ25歳ぐらいの時、神から預言者として召しを受けました。彼は彼なりに預言者の定義を持っていましたが、それは神に、見事に却下されました。
・私たちも、外見からこういう職業にはこういう能力が必要!、とか、これをやるにはこんなことが出来なければならない!、というような定義付けをしてしまいます。世的な考えです。
・神のしもべとして働く者は、神の仰せに素直に従うことが優先されます。神は私たちの良い点も悪い点もすべて、行動も結果もすべてご存じの上で用いてくださるのです。
・新約時代の私たちへの神の期待は、神の子として相応しく生きることです。救われたということは、その期待に素直に喜びをもって応答し、新たな人生を歩むということ。これが私たちの基本的任務ではないでしょうか。
「それは、あなたがたが、非難されるところのない純真な者となり、また、曲がった邪悪な世代のただ中にあって傷のない神の子どもとなり、いのちのことばをしっかりと握り、 彼らの間で世の光として輝くためです。・・・・・・・」 ピリピ2章15~16節より

エレミヤ書1章1節~3節 後半

ヨシヤ王の家族
・ヨシヤ王
長男・・ヨナハン(王位継承せず)
次男・・エホヤキム(エリヤキム)・・・息子エホヤキン
三男・・ゼデキヤ
四男・・エホアハズ(シャルム)

 

王位継承
ヨシヤ→エホアハズ(四男)→エホヤキム(次男)→エホヤキン(孫)→ゼデキヤ(三男)
ヨシヤ王以外いずれの王も神に反する王であった!


王家について

ヨシヤ王(BC640/641~BC609)(Ⅱ列22:1~23:30、Ⅱ歴34:1~35:27)
マナセ王(祖父)ユダ史上最悪王神の裁き(バビロン捕囚)を決定づけた!→アモン王(父)悪王→ヨシヤ王(8歳~)

ヨシヤ王は善王として活躍
・荒廃した神殿を回復。その最中のBC622に神殿で申命記が発見された。
・彼の回復はイスラエル北部に及び、数々の偶像を解体した。
・ちなみに、BC628~神の国としての復興を目指した。この翌年BC627にエレミヤが預言者として召された。

エホアハズ王、別名シャルム(BC609~3ヵ月間)(Ⅱ列23:31~35、Ⅰ歴3:15、Ⅱ歴36:1~4)
 23歳で即位するも、エジプトのネコ王に廃位されエジプトにて追放・監禁されて死亡。

 

エホヤキム王(BC609~BC598)(Ⅱ列23:36~24:7、Ⅱ歴36:5~8)
・BC605年、バビロンがエジプトを征服。
・その時エホヤキム王はバビロンに捕囚される。(ダニエルと同じ第一次捕囚)
・エホヤキムはエルサレムに戻されたがバビロンに朝貢するようになる。
・この期間中にエレミヤはバビロン捕囚を神の裁きと考え、悔い改めを説く。

 

・エホヤキム王はエレミヤの巻物を読ませ、その警告を無視し、巻物を火にくべた。(エレ36:23~24)
・更にもう一人の預言者ウリヤの暗殺を命じ、エジプトで捉えて殺害した。(エレ26:20~30)
・エレミヤは神の命によりもう一度巻物を書き直した。神はエホヤキム王を裁かれた。(エレ36:27~29)

 

・エホヤキム王の裁きは、バビロンへの朝貢を止めたときに成就。
・ネブカドネツァル王はエルサレムを包囲し、エホヤキムは殺された。(エレ22:19、36:30)
・エホヤキム王は殺されその遺体は城壁の上に投げ出された。(史家ヨセフスによる)

エホヤキン王、別名エコンヤ(BC597~在位3ヵ月)(Ⅱ列24:8~16、Ⅱ歴36:9~10)

・BC597年にネブカドネツァル王に降伏。(マナセ王の罪の結果)
・エホヤキン、家族、宮廷関係者は捕囚されて投獄。
・一万人が捕囚。(第二次捕囚)エゼキエルも含まれていた。(Ⅱ列24:14~16、エゼ1:1~2)

・ネブカドネツァル王は、最貧民を残して捕囚し、神殿も襲撃、強奪。(Ⅱ列24:13~14、Ⅱ歴36:10)
・エホヤキンは捕囚から37年後、バビロンで、ある程度の自由を与えられた。

 

・エレミヤは、エホヤキンの死を預言し、更に神の呪いを預言した。(エレ22:24~30)
・この呪いにより、ダビデの子としてのメシアに影響を与えた。(肉体的繋がりがなくなる)
エホヤキンは神に呪われ、彼らの子孫からは直接的にメシアは生まれない。ダビデの流れではあるが、イエスは聖霊によって、マリアを通して地上に生まれたのである。

ゼデキヤ王、(BC597~BC586)(Ⅱ列24:17~25:7、Ⅱ歴36:11~21)ユダ最後の王。
・元の名はマタンヤ(またはマタヌヤ)。即位時にネブカドネツァル王に改名させられた。
・神に頼らず、エジプトの軍事力により頼み、その結果バビロンに打たれ第三次捕囚となる。

・王は捉えられて、息子たちの処刑を目の前で目撃し、すぐに両目をえぐり取られ盲目となった。
・エレミヤはこの王について、広範囲に扱っている。(偽預言者に翻弄される王の姿)

 

知事ゲダルヤ、(BC586~2ヵ月間)(Ⅱ列24:17~25:7、Ⅱ歴36:11~21)
・アヒカムの子、シャファンの孫。アヒカム(エレミヤの保護:エレ26:24など)、シャファン(Ⅱ列22:3~14)
・エルサレム陥落後のユダの総督に任命される。
・エレミヤもゲダルヤのもとに居るためミツパに行く。(エレ40:6)
・ユダの人々に平和に暮らすよう促したが、2ヵ月後、アンモン人たちに殺害される。(Ⅱ列25:25)
この時エレミヤは誘拐され、彼の意に反してエジプトに連行されることになる。(エレ43:1~7)

時代背景(捕囚の歴史

BC605年   カルケミシュの戦い。バビロンがエジプトに勝利し覇権を握る。イスラエ        ル第一次捕囚される。

BC602~1年  エホヤキム王がバビロンに反抗

BC597年   エホヤキム王死亡。エホヤキンが王となるがバビロンに降伏。
        第二次捕囚1万人。ゼデキヤ王が即位。

BC588年   ゼデキヤ王のバビロン反抗により、バビロンがエルサレム包囲。

BC587年   エルサレム包囲の解除・・・包囲の再開。

BC586年   ゼデキヤとその息子の捕囚。第三次捕囚。ゲダルヤが知事。
       エレミヤがエジプトへ行かされる。第四次捕囚
BC562年   ネブカドネツァル王の死
BC561年   ネブカドネツァル王の息子エビル・メロダクがエホヤキン王を解放。

 

エレミヤの預言 

支配者 西暦 エレミヤ書の該当章
ヨシヤ王 BC627
1、2~6
エホアハズ王
BC609
なし
エホヤキム王
BC608
BC605
BC604
BC600
BC599
BC598
BC597
26
25、35(?)、36、45、46:1~12
18~19
13、14
15~17
7~10(?)、11~12、47~49
22~23、24、29
ゼデキヤ王 BC596
BC593
BC589
BC588
BC587
BC586
BC585
30~31
27、28、50~51
34
33
21、32、37、39、38
39、52、40~41、43~44
46:13~18

 

エレミヤの預言の年表(要約版)

支配者 エレミヤ書の該当する章
ヨシヤ王 (BC640~609)  1~7章
エホアハズ王  (BC609)  なし
エホヤキム王 (BC609~598)    11章~17章,22~23章.25~26章,35~36章45~48章
エホヤキン王  (BC597) 31章15~27節
ゼデキヤ王 (BC597~586) 21~22章、24章、27~34章、47~51章
知事ゲダルヤ (BC586)  40~44章
追加記録 (エレミヤ不記載) 52章

 

エレミヤの預言の年表(詳細版

支配者
在位
エレミヤ書の該当する節
ヨシヤ王  BC640~609
1:1~19、2:1~3:5、3:6~6:30、7:1~10:25
エホアハズ王 BC609
なし

エホヤキム王 
BC609~598
11:1~13:14、14:1~15:21、16:1~17:27、22:1~30、23:1~40、25:1~38、26:1~24、35:1~19、36:1~32、45:1~5、46:1~28、47:1~7、48:1~47
エホヤキン王 BC597
31:15~27
ゼデキヤ王 BC597~586
21:1~22:30、24:1~20、27:1~22、
28:1~17、29:1~32、30:1~31:40、
32:1~44、33:1~26、34:1~22、37:1~21、38:1~28、39:1~18、49:1~39、50:1~51:64
知事ゲダルヤ BC586
40:1~42:22、43:1~44:30
追加記録   52:1~34(エレミヤが語ったものではない)

 

旧約聖書とエレミヤ書の関係
・エレミヤ書は、Ⅱ歴代誌(35:25、36:12、36:21~22)と、ダニエル書(9:2)に言及あり。
・いずれも、70年間の捕囚預言の成就と、その速やかな終了を語っている。

 

新約聖書とエレミヤ書の関係
・新約聖書では、エレミヤ書が41回引用されている。(例:マタイ2:17、27:9など)
・とくに黙示録に多く引用されている。(黙14:8、18:2、18:4、18:8、18:21)

 

エレミヤ書のテーマ
・マナセ王の罪の結果によるバビロン捕囚が差し迫ったという破壊の預言。
⇒悔い改めと神への回帰を諭すが、効果なし。

エレミヤ書のテーマはユダに対する不可避な裁きの宣言である!

 

正しい価値判断
・ヨシヤ王は神に回帰したが、それが人々には行き届かず、エレミヤが神の裁きを預言す
るも、人々は神の民の心を忘れ、その結果最悪の気付きの促しである捕囚を経験します。
・現代の日本を見るに、悲しいかな平和に導くはずの上層部の人たちは、先ずは自分の懐を温めることが優先しているように見えてなりません。
・結局のところ、イスラエルの歴史が示すように、たとえ良い人が出て来ても一時の慰めのごとく時は過ぎ、自己中心な世界が世の中を支配して行くのが現実です。
・神は自己中を捨てろと諭され、世は自己中を貫けと導く。この簡単な善悪の真理が受け入れられないのは、死という肉体的終末のとらえ方の違いであろうと思います。
・クリスチャンは永遠に生きるか死ぬかという価値判断をします。そして私たちは、永遠のいのちが本当の財産であり、価値であると胸を張って答える神の子なのです。

ハレルヤ!
「自分のいのちを愛する者はそれを失い、この世で自分のいのちを憎む者は、それを保って永遠のいのちに至ります。」 ヨハネ12章25節

エレミヤ書1章1節~3節 前半

名前(1章1節)
 ・ヘブル語イメルヤフ・・語幹は「投げる、高揚する、任命する」
 ・ここから「主は投げる」、「主は高める」、「主は任命する」の意味。
 ・一般的な名前でもある。(Ⅱ列23:31、24:18、Ⅰ歴5:24、12:4、12:10、13 ネヘ10:1~2)
家族(1章1節)
 ・父はヒルキヤ。「神の一部」の意味。
 ・祭司・・・ヨシヤ王時代に活躍(BC641~609)
 ・ヨシヤ王時代、大祭司ヒルキヤがいたが、彼とは別人。(大祭司の拠点はエルサレム)

拠点(1章1節)
 ・「アナトテ」は、エルサレムの北東約5km。ベニヤミン族の地に在ったレビ人の町。
 ・各地に合計48のレビ人の町があり、そのうちの一つ。所有地というより、活動の地。
 ・アロンの子イタマルから続く子孫の出身地。→アロンの子孫に与えられた土地。
 ・イタマルの子孫のエブヤタルはダビデ時代の大祭司。
 ・ソロモン即位の時、エブヤタルはアドニヤを支持し、彼はソロモンによって故郷アナトテに追放となった。(Ⅰ列2:26) この大祭司エブヤタルの子孫がヒルキヤであり、エレミヤである。
父が祭司ということは、エレミヤがレビ族で、アロンの直系の子孫(祭司)であることを示す



婚姻
 ・彼は未婚であった。(16:1~4)
エレミヤの死
 ・諸説あるが、神の預言(1:8)があり、単にエジプトで老死したと考える。
エレミヤの召命と背景
 ・召命BC627年→およそ45年間の預言者人生。召命当時は25~30歳か。マナセ王時代に出生。
 ・同時代預言者:前半→(小預言)ナホム、ゼパニア、ハバクク、後半→(大預言)エゼキエル、ダニエル。

更に当時、女預言者フルダが活躍していた。(Ⅱ列22:3、14:20、Ⅱ歴34:3、22:8)
・彼の預言は嘲笑され、偽預言者とまで言われた。(涙の預言者、悲しみの預言者)

 

エレミヤ書の構成(4つの大分類)

 

エレミヤ書の特徴

10の特徴

①時系列で書かれていない。
②豊富な伝記資料が含まれている。
③著者の内面的闘争が記録されている。
④半分はヘブル語による詩的表現で、半分は散文形式で表現されている。
⑤ホセア書との類似点が多い。
⑥特定された場所で預言が語られる。(神殿、都市の門、刑務所、陶芸家、ヒンノムの谷)
⑦7つの悔い改めの告白をするエレミヤ。
⑧神がエレミヤに裁きを逃れる祈りをするなと命じられる。(決定事項だから)
⑨ユダとイスラエルを混合して使用。すでに北イスラエルは存在しないから。
⑩象徴的な意味を持つ行動の実行

1.亜麻布の帯をユーフラテス川原に埋葬(エレ13:1~11) 1100kmの長旅の実行
2.結婚の禁止(16:1~4)                      
3.陶芸の作製(18:1~12)      神は自由にイスラエルを扱う
4.陶芸の破壊(19:1~15)       神は自由にイスラエルを裁く
5.縄とかせ(枷)を送る(27:1~11)  バビロンへの降伏
6.かせを身につけよ(27:2、28:1~17) イスラエルの捕囚
7.土地の購入(32:1~44)       捕囚されても土地が戻る約束
8.レカブ人へのワインの強要(35:1~19) イスラエルの不従順の露呈
9.大きな石を埋める(43:8~13)    エジプトの陥落、ネブカド王の樹立
10. ユーフラテス川への巻物と石(52:59~64) バビロンの崩壊の象徴

 

神学的6つの特徴

①聖書の不滅性

・壊されても、神の言葉は生き延びる。神の言葉は様々な形で預言者に届く。

②神の教義

・神の絶対的主権により国家、歴史が支配される。神の全知全能と偏在。
・神に対する服従により、祝福がもたらされる原理原則。

③キリスト論
・メシア預言の存在
・エレ23:5~6・・・「神であり人である」という概念に言及。
④罪の教義

・人間の極度の罪深さが露呈(エレ17:9)。欺瞞と裏切りが人の心の悪の根源である。

⑤イスラエルの教義

・イスラエルの民と国家について、過去・現在・未来の神学的議論がなされている。
・モーセの律法→バビロン捕囚→離散→新しい契約(最終的にはイスラエルの救いへ)

⑥終末論(終末の教義)

・ダビデの王位の回復と再確立→メシアの再来
・苦難と共に訪れるメシア的王国の情報提供

霊的位置づけ

・エレミヤ書はヨシヤ王時代(ヨシヤ王の治世第13年)から語られる預言書です。(1:2)
・ヨシヤ王は善王とされ、その祖父マナセ王と父アモン王による腐敗の改革に取り組んだ。様々な改革は行ったが、人々の内的霊的な改革は改善されず、そのことにエレミヤは否定的であった。(3:6~10)
・マナセ王は最後に悔い改めて神に立ち返ったが、国の腐敗はひどく、神の怒りの回帰不能点を超えた。
・エレミヤの周辺には多くの偽預言者がいて、人々の霊的状態は悪化し、レビ人たちも不誠実であった。
・ヨシヤ王の誠実さから、彼の時代に破滅は無く延期されたが、裁きは取り除かれない。
・エレミヤは、救済には裁きしかないことを知り、民に語っていた。その答えがバビロン捕囚であった。

回帰不能点: ①カデシュ・バルネア事件
       ②マナセ王の偶像礼拝
       ③イエスのメシア拒否(ベルゼブル論争)

 

私たちはクリスチャン良貨!
ヨシヤ王は、最悪の状況を主に信頼して改善へと進めたが、民の内面は改善されず、むしろ悪化しました。民は神の御心に反する方向へ突き進みます。

「悪貨は良貨を駆逐する」とは、放っておけば悪いことが蔓延するという意味です。
エレミヤもまた、良貨のように悪貨に駆逐される立場になります。しかし神はエレミヤの人生を見ておられ、必ず永遠の祝福へと導いてくださいます。
日本のクリスチャン人口は全体の1%。その中の聖書本位主義者はいかほどでしょう。

地上において、主は必ずそんな本物志向のクリスチャンをしっかりと見ていてくださいます。
クリスチャン良貨は駆逐されるように見えても、消え失せはしません。むしろ光り輝く存在となって地上に帰還します。この福音に感謝!ハレルヤ!

「自分のいのちを救おうと思う者はそれを失い、わたしと福音のためにいのちを失う者は、それを救うのです。」マルコ8章35節

ダニエル書まとめ

ダニエルの人生

14歳(1章) バビロン捕囚 官僚就任
・第1次捕囚民(BC605年)。
・律法規定通りの食事を希望→律法に従う姿勢。
・捕囚を受けた者の反省姿勢。

18歳(2章) ネブカドネツァル王の夢解き
・金・銀・銅・鉄と粘土でできた巨像の夢。
・大きな石が出現し、巨像を粉砕。
・異邦人の時の進展と神の最後の裁き。
・ダニエル→首相、3人の仲間→バビロン州の行政。

33歳(3章) 3人の仲間と金の像礼拝事件
・偶像を拝まず、信仰心を示す3人の仲間。
・燃える炉に投げ込まれても、何の被害も無し。
・DKNJ→悪魔が傍若無人に働く時期。
・神に信頼する真の信仰者は、患難を乗り越える。
・DKNJに反キリストが偶像を拝まさせるのと酷似。

47歳(4章) ネブカドネツァル王の病事件
・王の繁栄は絶頂。神を認めつつも、崇めない王。
・ダニエルが夢解きをし、神に委ねる事を示す。
・7年間の精神的病いの後、神の恩恵に気付く王。
・回復して、神を賛美する。

67歳(7章) 4つの獣の幻の預言

・4つの獣によって帝国主義支配時代を示す。
・バビロン、ペルシア、ギリシア、ローマ~。
・ダニエルはバビロンの支配下にある。
・ネブカドネツァル王の夢と同様、時期は不明。

69歳(8章) 近未来と遠未来の預言
・4つの獣の預言より詳細な内容。
・反ユダヤ主義の象徴:エピファネス王の登場。
・エピファネス王を型とする反キリスト出現の預言

80歳(5章) 不思議な文字事件
・ベルシャツァル王宴会の壁に現れた文字の解読。
・ダニエルの登場→職場復帰。
・イザヤ書の「キュロス王の侵略」の証人。
・政権交代(異邦人の時の展開)の体験者。

――――バビロンからペルシアに――――
  (9章) 70週の預言
・捕囚の完了とメシア的王国の完成を混同。
・ダニエルの悔い改めに応答する天使。
・70週の預言(69週+1週)。
・1週は、ネブカドネツァル王の病の7年間と重なる。

81歳(6章) 獅子の穴事件
・獅子なる主の裁きの存在。終末時代の結末。
・真の信仰者は免れ、神に反する者は裁かれる。
・この裁きは終末の裁き。

83歳(10,11,12章終末預言の保存
・ユダヤの民の悔い改めと祝福の断食祈祷。
・その祈りに応答し預言を与える天使。
・エピファネスを型とする反キリストの出現。
・イスラエルの回帰とメシアの裁き。
・メシア的王国への移行期間。(1290、1335日)

<ダニエルの人物像>
・ユダ族出身で、王族の一人。ヘブルの名前の意味は「神はわがさばき主」。
・第一次捕囚(BC605年)にて連行。当時は少年であった。14歳~16歳頃に連行か。
・バビロン名は「ベルテシャツァル」。「彼のいのちを守りたまえ」の意。宦官となった可能性が高い。
・他の若者たちと、バビロンの官吏となる訓練受ける。早い時期に首相となる。
・常に政治の中枢にあり、ネブカドネツァル王をはじめとして4人の王に仕えた。
非常に忠実、謙虚、賢明な人物。神に信頼し、預言書に精通し、律法に忠実に生きた人物。

 

ダニエル書12章5節~13節

天使は、終末預言をダニエルに与え、そして「この書を封じておけ。多くの者は知識を増そうと捜し回る」と命じて、預言を終えました。ここで二人の証人の天使が登場し、4人で話し合いが始まる。

5節:私ダニエルが見ていると、見よ、二人の人が立っていた。一人は川のこちら岸に、もう一人は川の向こう岸にいた。
6節:その一人が、川の水の上にいる、あの亜麻布の衣を着た人に言った。「この不思議なことは、いつになると終わるのですか。」

川の両岸に立っている二人の天使。この川は10:4から、ティグリス川であろう。
二人の天使の目的・・証人としての存在。(申17:6、19:15)
亜麻布を着た天使は、川の水の上にいる。
亜麻布を着た天使とダニエルの間に、二人の天使が入って来た。
天使の一人が、「この不思議の終わりはいつですか?」と亜麻布の天使に質問。
この質問は、特に11:36~12:4の内容。
迫害はいつまで続くのか?・・の思いがある。

7節:すると私は、川の水の上にいる、あの亜麻布の衣を着た人が語るのを聞いた。彼はその右手と左手を天に向けて上げ、永遠に生きる方にかけて誓った。「それは、一時と二時と半時である。聖なる民の力を打ち砕くことが終わるとき、これらすべてのことが成就する。」

亜麻布を着た天使がその質問に答える。
「両手を天に上げる」⇒誓うとき、通常は片手である。
「両手を天に上げる」は誓いの厳粛さを表す。「永遠に生きる方」→神。
「一時と二時と半時」→3年半。この3年半を通ってこの不思議(迫害)は終わるという事。
「打ち砕く」・・へブル語で「バラバラに砕く」の意味。
具体的には、①反キリストによるエルサレムとイスラエルの民の攻めがあり、②イスラエルの民の頑固さが粉々に打ち砕かれ、メシアを通して義を求めるようになる。ゼカリア12:10、14:1~21
「これらすべてのことが成就する。」→イスラエルが改心して、メシアが異邦人支配を粉砕する。

8節:私はこれを聞いたが、理解することができなかった。そこで私は尋ねた。「わが主よ、この終わりはどうなるのでしょう。」

8:15と同じ状況。この亜麻布の天使の言葉の意味が分からないダニエル。
このダニエルの質問は、「いつ」、とか、「どれぐらいの期間」などではない。
この期間の最後を締めくくるイベントは何か?という質問である。
この答えは8:23~25で語られている内容なので、天使は応答せずにいた。

9節:彼は言った。「ダニエルよ、行け。このことばは終わりの時まで秘められ、封じられているからだ。

これ以上の預言の言葉はない。だから保存して後代に繋いで行きなさい。
「終わりの時まで」・・DKNJの時、更に言えばメシア再臨のときまでの意。


10節:多くの者は身を清めて白くし、そうして錬られる。悪しき者どもは悪を行い、悪しき者どものだれも理解することがない。しかし、賢明な者たちは理解する。

賢明な者たち」・・信者を指す。DKNJには自分自身を清めて、純化し、錬られることになる。(厳しい迫害の中で)
「悪しき者ども」・・どこまでも神に敵対する者。 DKNJの最終局面でも、神の知恵を受けることはない。

11節:常供のささげ物が取り払われ、荒らす忌まわしいものが据えられる時から、千二百九十日がある。

1290日の意味 →3年半はヘブル的に1260日(360日換算)と考える。それに30日多い。
30日多い理由 ⇒破壊された神殿が回復するには、30日を要するということ。

「常供のささげ物が取り払われ、荒らす忌まわしいものが据えられる時」とは、大患難時代後半の始まりである。その時から神殿が回復するまでに、1290日かかる。


12節:幸いなことよ。忍んで待ち、千三百三十五日に達する者は。

1335日→1260日+75日。これはDKNJの終わりからメシア的王国(千年王国)までの移行期間。
つまり、神殿再建を含む移行期間を経て、メシア的王国が建て上げられるのである。
まさに、DKNJを耐え忍んで神に信頼した人は、幸いな人であると天使は語る。

 

75日の移行期間の出来事
①荒らす忌まわしいものの撤去  ダニエル12:11
②反キリスト、偽預言者を生きたまま火の池へ投入  黙示録19:20   
③サタンが深淵に投げ込まれる  黙示録20:1~3
④DKNJを生き残った異邦人の招集    ヨエル3:1~3、マタイ25:31~46
   反ユダヤ主義者は殺されて地獄へ  羊と山羊の選別 マタイ25:34~46b
⑤旧約聖書時代の聖徒の復活  イザヤ26:19、ダニエル12:2
⑥患難時代に死んだ聖徒たちの復活  黙20:4
⑦子羊の結婚の祝宴の開催  イザヤ25:6~8、マタイ22:1~14、黙19:9 

千年王国から新天新地の移行期間の出来事
・サタンの底知れぬ所からの解放
・サタンの裁き、滅び
・白い御座の裁き
・第2の死

13節:あなたは終わりまで歩み、休みに入れ。あなたは時の終わりに、あなたの割り当ての地に立つ。」

「終わりまで」・・これはダニエルの残りの寿命を指している。
死を迎えるまで、預言者としての道を歩みなさい。
「割り当ての地」・・ヘブル語で「ゴラル」・・相続を意味する。
「時の終わり」・・異邦人の時の終わりを指す。
ダニエルの復活は⑤の「旧約聖書時代の聖徒の復活」のタイミング。
その時彼は、肉の人生の報酬としての遺産(土地)を受けることになる。ハレルヤ!
ダニエルは、若くして捕囚民という人生を異国の王の元で過ごし、宦官であったかもしれない彼には、家族も子供もいなかったかもしれない。彼は謙虚に生き、イスラエルの行く末を案じ、悔いて祈り尽くした。そんな彼を、神は愛し、預言者として用いられ、未来の幸せを約束された。
私たちクリスチャンの未来も、信仰によって備えられていることを喜ばずにはいられません!ハレルヤ!

 

高齢なダニエルを支える思い

神殿再建に出かけたイスラエルの民は、周囲の妨害に会い、神殿再建が中断してしまう。
ダニエルは国の政治中枢におり、再建困難な状況は察していたことは想像に難くありません。
彼は、自分の人生よりも、イスラエルの民と神との和解を優先する者であったのです。
神は彼の心の動機を見ておられ、その純粋な姿勢に報いて、未来の預言を彼に託した。
高齢になっても萎えない思いは、神の子としての使命感があったからと考えます。
私たちは、個人的に神との繋がりを得て、自己中を無くして他を愛するという、ダニエルと同じ道を歩んでいるのではないでしょうか。
主を信じた者として、そうした神の期待にこれからも応答して、皆とスクラム組んで歩んで行きましょう。

 

正しく生きる方法
近年、反ユダヤ主義が世界を騒がしています。メディアなどが、テロを受けたイスラエルを悪者のように扱います。
その動きが国連でも鮮明です。
世の中は不正な道を正しい道と偽って、私たちを導いています。正論であるかのように!
このように、正しい情報を入手する事が、難しくなっている世の中の状況を認識しておく必要があります。
私たちは、聖書という神の価値観に立って、正しく生きる人生を目指します。
たとえばイスラエルに関しては、基本姿勢としてイスラエルを祝福します。明白なのは良いのですが、わかりにくいこともたくさんあります。だからこそ、学びを通して、ディボーションを通して、歩む道の軌道を修正することが大事だと思います。
判断や適用が間違っていても、主は何らかの方法で正しい道を示してくださり、教えてくださいます。

「狭い門から入りなさい。滅びに至る門は大きく、その道は広く、そこから入って行く者が多いのです。
いのちに至る門はなんと狭く、その道はなんと細いことでしょう。そして、見出す者はわずかです。」マタイ7:13~14

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