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・エレミヤ書1章1節~3節 後半
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・エレミヤ書4章1節~31節
・エレミヤ書5章1節~31節
・エレミヤ書6章1節~30節
・エレミヤ書7章1節~15節+バビロン捕囚の表
・エレミヤ書7章16節~8章3節
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・エレミヤ書31章31節~34節
・エレミヤ書31章31節~34節(新しい契約について)
・エレミヤ書31章35節~40節
・エレミヤ書32章1節~15節
・エレミヤ書32章16節~44節
・エレミヤ書33章1節~26節
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・エレミヤ書38章14節~28節
・エレミヤ書39章1節~18節
・エレミヤ書40章1節~41章3節
・エレミヤ書41章4節~42章6節
・エレミヤ書42章7節~43章7節

メッセージ

エレミヤ書42章7節~43章7節

ヨハナンと残されたユダヤ人のグループは、エルサレムを過ぎて、ベツレヘムの近郊でエレミヤに神の預言を要請した。彼らはその言葉に従うことを約束した

7節:十日たって、主のことばがエレミヤにあった。

・エレミヤが要請を受けてから10日後に神のことばが、エレミヤにあった。
※ユダヤのある学者は、ラッパの祭りからヨム・キプール(贖罪の日)までの10日間と重ねる。この期間を「恐るべき日々」と言い、方向転換可能期間としている。

8節:エレミヤは、カレアハの子ヨハナンと、彼とともにいる軍のすべての高官たちと、身分の低い者や高い者をみな呼び寄せて、
9節:彼らに言った。「あなたがたは自分たちのために嘆願してもらおうと私を主に遣わしたが、そのイスラエルの神、主はこう言われる。

・エレミヤは人々を呼び寄せて、これから語る言葉は神のことばであると宣言した。

10節:『もし、あなたがたがこの地にとどまるのであれば、わたしはあなたがたを建て直して、壊すことなく、あなたがたを植えて、引き抜くことはない。わたしは、あなたがたに下したあのわざわいを悔やんでいるからだ。

・神に従えば地上的祝福が約束されることを示される。
・神はユダの地にとどまることを示された。
※「悔やんでいる」・・(ヘ)nacham・・謝罪、慰め、悲しむ事の意味であり、この場合は「民に与えた災いを悲しまれた」の訳が適切。
※裁きは下された。これからは神に従えば次は祝福となる。

11節:あなたがたが恐れているバビロンの王を恐れるな。彼を恐れるな──主のことば──。わたしがあなたがたとともにいて、彼の手からあなたがたを救い、助け出すからだ。

・バビロンの王を恐れるな。41:18参照。なぜなら、神が共にいてくださるのだから。
・安心してこの地に残れと神は示された。

12節:わたしがあなたがたにあわれみを施すので、彼はあなたがたをあわれんで、あなたがたを自分たちの土地に帰らせる。』
13節:しかし、あなたがたが『私たちはこの地にとどまらない』と言って、あなたがたの神、主の御声に聞き従わず、
14節:『いや、エジプトの地に行こう。あそこでは戦いにあわず、角笛の音も聞かず、パンに飢えることもない。あそこに私たちは住もう』と言うのであれば、

・神が民を慈しむので、それに従って、バビロン王もあなたがたを慈しみ、元の地に住まわせる。バビロン王の背後には神がおられる。
・しかし、もしこの地にとどまれと神に命じられても、それを拒否するなら・・。
※彼らは、エジプトでは争いも食糧不足もないと考えているが、それは誤った推測。

15節:今、ユダの残りの者よ、主のことばを聞け。イスラエルの神、万軍の主はこう言われる。『もし、あなたがたがエジプトに行こうと決意し、そこに行って寄留するなら、
16節:あなたがたの恐れている剣が、あのエジプトの地であなたがたを襲い、あなたがたの心配している飢饉が、あのエジプトであなたがたに追い迫り、あなたがたはそこで死ぬ。
17節:エジプトに行ってそこに寄留しようと決意した者たちはみな、そこで剣と飢饉と疫病で死ぬ。わたしが彼らに下すわざわいから、生き残る者も逃れる者もいない。』

・神は、剣や飢饉がエジプトでもあなたがたを襲い、皆が死ぬことになると警告する。
※神の命令に背けば、皆が3大災いによって死ぬ。
※神への従順が求められている。

18節:まことに、イスラエルの神、万軍の主はこう言われる。『わたしの怒りと憤りがエルサレムの住民の上に注がれたように、あなたがたがエジプトに行くとき、わたしの憤りはあなたがたの上に注がれ、あなたがたは、のろいと恐怖のもと、ののしりとそしりの的になり、二度とこの場所を見ることはない。』

・神の怒りは、エルサレムの時と同様、エジプトに逃れた民にも注がれると警告。
・彼らは罵りとそしりの対象となって、二度とユダの地に戻ることはないという預言。
※神は人々の偽善、失望、愚かな期待のすべてを知っておられる。
※神のみこころを無視した行動に対する憤りが裁きに繋がる。

19節:ユダの残りの者よ、主はあなたがたに『エジプトへ行ってはならない』と言われた。私が今日あなたがたに証ししたことを、確かに知らなければならない。

・エレミヤは、神がエジプトに行ってはならないという命令を包み隠さず人々に伝えた

20節:あなたがたは、自分たちのいのちの危険を冒して迷い出てしまったからだ。あなたがたは私をあなたがたの神、主のもとに遣わして、『私たちのために、私たちの神、主に祈り、すべて私たちの神、主の言われるとおりに、私たちに告げてください。私たちはそれを行います』と言ったのだ。

・「あなたがたは・・迷い出てしまったからだ」・・「自らの魂に対して欺き」、「心の中は偽善者であった」、「致命的な過ちを犯して」、という訳が適切と思われる。
※エジプト行きが承認されると思い込み、神のことばに従うと、彼らは誓ったのである。

21節:私は今日、あなたがたに告げたが、あなたがたは、自分たちの神、主の御声を、すなわち、主がそのために私をあなたがたに遣わされたすべてのことを聞こうとしなかった。

・エレミヤは、彼らの反抗的態度を指摘した。
・彼らは、自分たちのエジプト行きが、神に逆らう行為であることを認識した。

22節:だから今、確かに知らなければならない。あなたがたが、行って寄留したいと思っているその場所で、剣や飢饉や疫病で死ぬことを。」

・神は最後の警告をもって、この預言を終わる。確かに認識するようにと!
・ユダの地にいれば、降りかかると思っていた災いが、寄留地で起こり、皆が死ぬ。

43章
1節:エレミヤが民全体に、彼らの神、主のことばを語り終えたときのこと。彼らの神、主はこのすべてのことばをもって、エレミヤを彼らに遣わされたのであるが、
2節:ホシャヤの子アザルヤ、カレアハの子ヨハナン、および高ぶった人たちはみな、エレミヤにこう告げた。「あなたは偽りを語っている。私たちの神、主は『エジプトに行ってそこに寄留してはならない』と言わせるために、あなたを遣わされたのではない。

・人々は、エレミヤの言葉を吟味・検討せず、すぐに却下する。
・アザルヤ、ヨハナンと高ぶった人たちは、エレミヤが嘘をついていると言い出した。

3節:ネリヤの子バルクが、あなたをそそのかして私たちに逆らわせ、私たちをカルデア人の手に渡して、私たちを死なせるか、あるいは、私たちをバビロンへ引いて行かせようとしているのだ。」
4節:カレアハの子ヨハナンと、軍のすべての高官たちと、民のすべては、「ユダの地にとどまれ」という主の御声に聞き従わなかった。

・エレミヤの預言には実績があり、彼らは書記官バルクが首謀者であるとした。
※この期に及んで、エレミヤの預言の正確性は否定できない。
・結局彼らは、神の指示に従わず、エジプトへ出発する。

5節:そして、カレアハの子ヨハナンと、軍のすべての高官たちは、散らされていた国々からユダの地に住むために帰っていたユダの残りの者すべて、
6節:すなわち、親衛隊の長ネブザルアダンが、シャファンの子アヒカムの子ゲダルヤに託したすべての者、男、女、子ども、王の娘たち、さらに、預言者エレミヤと、ネリヤの子バルクを連れて、
7節:エジプトの地に行った。主の御声に聞き従わなかったのである。こうして、彼らはタフパンヘスまで来た。

・周辺諸国からの帰還民(40:11~12)と、ミツパにいた民も神の指示に反発。
※エレミヤとバルクは、強制されてエジプトに行くこととなる。

・「タフパンヘス」・・聖書地図3(B・2)。エジプトの前線基地。相当な距離を移動した。
※彼らが神に不従順であることが強調されている。時間が経過している。
※神に聞き従わない姿勢→能動的な反抗姿勢。
※エジプトに行こうとする姿勢→積極的な反抗姿勢。
<申命記28:64~68・・不信仰の結果下る呪いの一つが記されている>
・世界に散らされ、偶像に仕え、不安と恐怖の中に生きることになり、自分自身を奴隷として売ろうとしても売れない状態となる。

 

『神との対話』
・ヨハナンたちは、エジプト行きを決めた後しばらくして、神に尋ねている。 このことからも、神殿破壊の直前のイスラエルの民は、神との親しい交わりがなかったと思わざるを得ない。
・彼らの質問も、神と自分たちの思いは同じという自己中心的な発想による。従うとは言うものの、エジプトまでの道中を守ってくれと言わんばかりのご都合主義で、まるで異邦人である。
・イシュマエルと異なり、ヨハナンたちは、同胞を救い、守ろうという点では良いのだが、神に尋ねることを最優先にしていない。自分たちの意に反すれば、言い訳して逆切れしてしまうのである。
・私たちクリスチャンは、主に従い、主に喜ばれることを優先する者。決して、事前に答えを持って従うのではなく、神を最優先し、日々主と対話し、聖霊に応答しつつ、聖化して行くのである。
「何も思い煩わないで、あらゆる場合に、感謝をもってささげる祈りと願いによって、あなたがたの願い事を神に知っていただきなさい。そうすれば、すべての理解を超えた神の平安が、あなたがたの心と思いをキリスト・イエスにあって守ってくれます。」ピリピ4章6~7節 

エレミヤ書41章4節~42章6節

イシュマエルは部下と共に、歓待された食事の席で、総督ゲダルヤをはじめユダヤ人やカルデヤ人の戦闘員を皆殺しにした。
4節:ゲダルヤが殺された次の日、まだ、だれもそれを知らなかったとき、
5節:シェケム、シロ、サマリアから八十人の者がやって来た。彼らはみな、ひげを剃り、衣を引き裂き、身に傷をつけ、穀物のささげ物や乳香を手にして、主の宮に持って行こうとしていた。

・イシュマエルの残虐行為は、翌日になっても公にはなっていなかった。皆殺しだから。
・「シェケム・シロ・サマリア」は北イスラエルの偶像礼拝の中心地。聖書地図4,6参照
※アッシリヤ捕囚で残った人々の一部がエルサレムに礼拝に来ていた。総勢80人。
※神殿崩壊を嘆き、髭をそり、服を破り、身体に傷をつけて、悲しみを表現。ただし、体に傷をつけるのは異教徒の習慣で、律法違反。レビ19:28など。
・彼らはささげものをもってエルサレムに向かいミツパを通り過ぎようとしていた。
※第7の月は、本来なら、ヨム・キプール(贖罪の日)、仮庵の祭りなどがあった。

6節:ネタンヤの子イシュマエルは、彼らを迎えにミツパを出て、泣きながら歩いて行った。そして、彼らに出会ったとき、「アヒカムの子ゲダルヤのところにおいでください」と言った。
7節:彼らが町の中に入ったとき、ネタンヤの子イシュマエルと、彼とともにいた部下たちは、彼らを殺して穴の中に投げ入れた。

・イシュマエルは、ミツパを出て彼らと合流し、彼らをゲダルヤに会うようミツパに招いた。
※イシュマエルは、エルサレムのことで喪に服しているように装って、彼らに近づいた。
・イシュマエルは、ミツパに入ると、その80人を殺しにかかった。
・「穴」・・(ヘ)bar・・「貯水槽」。死体はそこに投げ入れられた。
※イシュマエルが彼らを殺す理由は明確でないが、彼が残忍な性格であるということは分かる。

8節:彼らのうちの十人がイシュマエルに、「私たちを殺さないでください。私たちには、小麦、大麦、油、蜜など、畑に隠されたものがありますから」と言ったので、彼は、彼らをその仲間とともに殺すのをやめた。

・そのうちの10人が「自分たちの畑には、農産物がある」と言って命乞いをした。
・イシュマエルはその10人は殺さなかった。→捕囚し、奴隷として売りさばく計画。

9節:イシュマエルが、ゲダルヤの指揮下にあった人々を打ち殺し、その死体すべてを投げ入れた穴は、アサ王がイスラエルの王バアシャに備えて作ったものであった。ネタンヤの子イシュマエルはそれを、殺された者で満たした。

・死体を投げ入れた貯水槽について・・
※Ⅰ列15:16~・・300年前に、アサ王(南ユダ)とバアシャ王(北イスラエル)の間で争いがあり、その時アサ王が備えのために造ったもの。
※Ⅱ歴16:1~6・・アサ王とバアシャ王の間には、多くの争いがあった。
・イシュマエルは、その貯水槽を多くの死体でいっぱいにした。

10節:イシュマエルは、ミツパにいた民の残りの者たち、すなわち王の娘たち、および親衛隊の長ネブザルアダンがアヒカムの子ゲダルヤに委ねた、ミツパに残っていたすべての民を捕らわれの身とした。ネタンヤの子イシュマエルは彼らを捕囚にして、アンモン人のところに渡ろうとして出発した。

・イシュマエルは、ミツパにいた残りの民(王の娘、エレミヤやバルクなど)を捕囚した。
・彼らをアンモン人に奴隷として売渡す算段で、アンモンに出発する。
※イシュマエルはどこまでも物質的欲望に駆られる人物であった。

11節:しかし、カレアハの子ヨハナンと、彼とともにいた軍のすべての高官たちは、ネタンヤの子イシュマエルが行ったすべての悪を聞くと、
12節:部下をみな連れて、ネタンヤの子イシュマエルと戦うために出て行き、ギブオンにある大池のほとりで彼を見つけた。

・イシュマエルの残虐行為を聞いたヨハナンと高官たちは、彼を追跡する。
・「ギブオン」・・ミツパの南、ラマの南西。
・ヨハナンは「ギブオンの大池」でイシュマエルに追いついた。
※ギブオンからアンモンまでは、あと2~3日の距離。


13節:イシュマエルとともにいたすべての民は、カレアハの子ヨハナンと、彼とともにいるすべての高官を見て喜んだ。
14節:こうして、イシュマエルがミツパから捕らえて来た民のすべては身を翻し、カレアハの子ヨハナンの側についた。
15節:ネタンヤの子イシュマエルは、八人の者とともにヨハナンの前から逃れ、アンモン人のところへ行った。

・イシュマエルの捕囚民たちは、ヨハナンを見て喜び、一斉に彼の方へ走り移った。
※イシュマエルの兵士たちは、ヨハナンらの攻撃を防ぐのに精一杯だったのだろう。
・最後に残ったのはイシュマエルと8人の兵士。彼らはアンモンへ逃れていった。
※聖書的には二度と登場しない。イシュマエルの兵士の生死は不明。

16節:ネタンヤの子イシュマエルがアヒカムの子ゲダルヤを打ち殺した後、カレアハの子ヨハナンと、彼とともにいたすべての高官たちは、ネタンヤの子イシュマエルから取り返したすべての残りの民、すなわちギブオンから連れ帰った勇士たち、戦士たち、女たち、子どもたち、および宦官たちを連れて、ミツパから
17節:エジプトに行こうとして、ベツレヘムの傍らにあるゲルテ・キムハムへ行き、そこにとどまった。

・ヨハナンのグループは、イシュマエルの捕囚民を取り返した。(ミツパの訳に要注意)

一旦ミツパに戻ってエジプトに向かったのではなく、ギブオンからエジプトに向かっていたと思われる。
・武器のない兵士、女性たち、子供たち、王の娘を見る宦官たちであった。
・「ゲルテ・キムハム」・・キムハムの住まいの意。ベツレヘム近郊の隊商宿。詳細は不明。※Ⅱサム19:37・・「霊的な岐路の場所」・・バルジライの行動から、判断を下す場所とされる。
※彼らは焼け落ちたエルサレムを既に通り過ぎてきた。(迷信が心をよぎる:エレ7:4)
※エジプトに向けて、彼らは、エルサレムよりも更に南下している。

18節:バビロンの王がこの地の総督としたアヒカムの子ゲダルヤを、ネタンヤの子イシュマエルが打ち殺したため、カルデア人を恐れたからである。

・ヨハナンたちの恐れ・・ゲダルヤやカルデア人が殺され、バビロン王の侵略再開を恐れた。新たな虐殺と、残りのユダヤの民の捕囚という恐れ。


42章
1節:軍のすべての高官たち、カレアハの子ヨハナン、ホシャヤの子イザンヤ、および身分の低い者も高い者もみな近づいて来て、
2節:預言者エレミヤに言った。「どうか、私たちの願いを受け入れてください。私たちのため、この残りの者すべてのために、あなたの神、主に祈ってください。ご覧のとおり、多くの者の中からわずかに私たちだけが残ったのです。

・ヨハナンやイザンヤ(40:8のエザンヤと同一人物)は全体のリーダー的存在。
・全員がエレミヤのもとに来た。捕囚された集団の中にエレミヤ、バルクがいた。
・残されたユダヤ人(ここにいるユダヤ人)のために、エレミヤに祈りを要請した。

3節:あなたの神、主が、私たちの歩むべき道と、なすべきことを私たちに告げてくださいますように。」
4節:そこで、預言者エレミヤは彼らに言った。「承知しました。見よ。私は、あなたがたのことばのとおり、あなたがたの神、主に祈り、主があなたがたにお答えになることはみな、あなたがたに告げましょう。あなたがたには何事も隠しません。」

・祈りの目的→今後の自分たちの身の振り方を教えてほしい。
※エレミヤの預言の正確性はすでに皆、経験済み。
※問題は、彼らがエジプト行きを決めているということ。エレミヤの肯定的答えを期待。
・エレミヤは祈りの要請を承諾。
・神のメッセージの内容がどうであれ、明確に神のみことばを伝えることを約束する。

5節:彼らはエレミヤに言った。「主が、私たちの間で真実で確かな証人であられますように。私たちは必ず、あなたの神、主が私たちのためにあなたを遣わして告げられることばのとおりに、すべて行います。
6節:それが良くても悪くても、私たちは、あなたを遣わされた私たちの神、主の御声に聞き従います。私たちの神、主の御声に聞き従って幸せを得るためです。」

・「すべて行います。」→人々は、エレミヤの言葉に従うことを確約する。
・「内容が良くても悪くても、主の御声に従って幸せになるために、聞き従います!」
自分たちの思いと神の思いが一致していると考えた応答としか思えない。

 

『ブレない信仰』

・イシュマエルは、残虐な行為をする人物。とても神を信じる者とは言えない。時代の変化のせいなのか、もともとの性格なのかは不明だが、ダビデの王族でも、信仰者であるかは別である。
・そんな、イシュマエルとは異なり、神の民の一員という姿勢でイシュマエルに立ち向かったヨハナンと高官たち。残り少なくなったユダヤの民を守ろうとする意志が感じられる。
・そのヨハナンたちは、エルサレムまたはその近郊を通り、破壊された神殿という事実を見てどのように反応しただろう。神殿破壊は、人々の心の状態を確認させる試金石となったのではないか。
・イエス様は、豪華な第二神殿を前にして、弟子たちに未来を預言された。目に見えることに左右されず、神を信じる者が、永遠のいのちを得るという厳然たる事実を示された。(マタイ24、25章)
「私たちの一時の軽い苦難は、それとは比べものにならないほど重い永遠の栄光を、私たちにもたらすのです。私たちは、見えるものにではなく、見えないものに目を留めます。見えるものは一時的であり、見えないものは永遠に続くからです。」コリント第2 4章17~18節 

エレミヤ書40章1節~41章3節

エルサレム崩壊後、残った人々の管理の為、ゲダルヤがユダの総督(知事)となります。ゲダルヤはミツパに本部を置き、そこで事件が起こります。

1節:主からエレミヤにあったことば。バビロンへ引いて行かれるエルサレムとユダの捕囚の民の間で鎖につながれていたエレミヤを、親衛隊の長ネブザルアダンがラマから釈放した後のことである。

・ラマでエレミヤが捕囚から解放されたことを記述している。
※エルサレム陥落後、エレミヤがゲダルヤの保護下にあった後の出来事である。
<ここに至った経緯>
都市陥落後の混乱もあり、エレミヤに対するネブカドネツァル王の命令が末端の兵士に行き届かず、出歩いていたエレミヤを捕囚民と勘違いしラマに連行して行ったようである。
ラマは、各地の捕囚民を一旦集結させ、その後、各地に分散させる場所だった。親衛隊長はラマでエレミヤを発見し、彼を釈放したのである。(ラマ・・エレ31:15)


2節:親衛隊の長はエレミヤを連れ出して、彼に言った。「あなたの神、主は、この場所にこのわざわいを下すと語られた。
3節:そして主はこれを下し、語ったとおりに行われた。あなたがたが主の前に罪ある者となり、その御声に聞き従わなかったので、このことがあなたがたに下ったのだ。

・親衛隊長のエレミヤへの言葉。
・切り出しは「神がこの地にわざわいを与えた」であった。

・この親衛隊の長は、イスラエルの神を主(エホバ)と呼んでいる。
・「民がエホバを裏切り、そのことがエホバによって裁かれた。」と言っている。
※イスラエルの神を信じていた様子はないが、霊的な目を持つ親衛隊長
※ゲマラによれば、ネブザルアダンはイスラエルの神に改宗したとの記述がある。

4節:そこで今、見よ、私は今日、あなたの手にある鎖を解いて、あなたを釈放する。もし私とともにバビロンへ行くのがよいと思うなら、行きなさい。私があなたの世話をしよう。しかし、もし私と一緒にバビロンへ行くのが気に入らないなら、やめなさい。見なさい。全地はあなたの前に広がっている。あなたが行ってよいと思う、気に入ったところへ行きなさい。」

・ここでネブザルアダンはエレミヤに選択肢を示す。(王の命令が生きている)
①バビロンに行く→ネブザルアダンが面倒を見る。エレミヤの年齢は66~71歳。
②エレミヤの行きたいところへ行く→晴れて自由の身。エルサレムに帰ることも可。
※いずれにしても、エレミヤは異邦人には敬意を払われている。

5節:しかしエレミヤがまだ帰ろうとしないので、「では、バビロンの王がユダの町々を委ねた、シャファンの子アヒカムの子ゲダルヤのところへ帰り、彼とともに民のうちに住みなさい。でなければ、あなたが行くのによいと思うところへ、どこへでも行きなさい。」こうして親衛隊の長は、食糧と品物を与えて、彼を去らせた。

・エレミヤはその質問に返答しなかった。親衛隊長の寛大な申し出にためらっていた。
・ネブザルアダンはエレミヤの思いを察した。
※エレミヤはバビロンでの豊かさよりも、ユダの貧困を選び、民との共存を望んでいる。
・親衛隊長はエレミヤが去るとき、食糧と品物(移動のための金銭も)を与えている。(厚遇を受けている)

6節:そこでエレミヤは、ミツパにいるアヒカムの子ゲダルヤのところに行って、彼とともに、その地に残された民の間に住んだ。

・「ミツパ」・・ベニヤミンの地。ユダの最北端の都市。聖書地図 4(E・5)
※ユダヤの民との生活を選んだエレミヤ。

7節:野にいた軍の高官たちとその部下たちはみな、バビロンの王がアヒカムの子ゲダルヤをその地の総督にして、バビロンに捕らえ移されなかった男、女、子どもたち、その地の貧しい民たちを彼に委ねたことを聞いた。
8節:そして彼らはミツパにいるゲダルヤのもとに来た。ネタンヤの子イシュマエル、カレアハの子ヨハナンとヨナタン、タンフメテの子セラヤ、ネトファ人エファイの子ら、マアカ人の子エザンヤ、そして彼らの部下たちであった。

・「野にいた軍の高官たち」・・ユダヤ人軍隊の野戦部隊(ゲリラ戦)
・彼らは、ネブカドネツァル王がゲダルヤをユダの地の総督に任命したことを知った。
・彼ら(高官と部下たち)はゲダルヤに会うためにミツパに来た。Ⅱ列25:22~23
イシュマエル・・(ネタンヤの子)→ダビデの血統の王族 
ヨハナン、ヨナタン・・(カレアハの子)→一応、神に従う姿勢あり
セラヤ・・(タンフメテの子)
エファイの子たち・・(ネトファ出身のユダヤ人)→ベツレヘム近郊の町
エザンヤ・・(マアカ人)→外国(アラム)系のユダヤ人

9節:シャファンの子アヒカムの子ゲダルヤは、彼らとその部下たちに誓った。「カルデア人に仕えることを恐れてはならない。この地に住んで、バビロンの王に仕えなさい。そうすれば、あなたがたは幸せになる。

・ゲダルヤは野戦部隊長に、バビロン王に仕えれば幸いになると誓って言う。
※バビロンに従うことはゲダルヤに従うこと。
※ゲダルヤの軍隊に属せば、恩赦が与えられるということ。

10節:この私は、見よ、ミツパに住んで、私たちのところに来るカルデア人の前に立とう。あなたがたは、ぶどう酒、夏の果物、油を収穫して器に納め、自分たちが手に入れた町々に住むがよい。」

・エルサレムは首都の機能なしの状態。ミツパが新しい中心地となった。
※ユダの主要都市は破壊されたが、それ以外は残され、高官が滞在、支配した。
・ゲダルヤは、その部隊とバビロンとの仲介役になることを保証した。
・その見返りとして、ゲダルヤの指揮下に入り、この地で働くことを求めた。
※農作物の収穫作業の働きを王族はどのように受け取るであろうか?

11節:モアブや、アンモン人のところや、エドムや、あらゆる地方にいたユダヤ人もみな、バビロンの王がユダに人を残したこと、シャファンの子アヒカムの子ゲダルヤを彼らの総督に任命したことを聞いた。
12節:そこで、ユダヤ人はみな、散らされていたすべての場所からユダの地に帰って来て、ミツパのゲダルヤのもとに行き、非常に多くのぶどう酒と夏の果物を収穫した。

・多くの難民の帰還が記録されている。
※難民の大多数は、ヨルダン川沿いのモアブ、アンモン、エドムから。他の地からも。
※彼らは、バビロンの王がユダヤ人を土地の指導者にしたことを聞き、ミツパに来た。
・ゲダルヤのもとで、多くのぶどう酒、夏の果実を収穫した。

13節:さて、野にいたカレアハの子ヨハナンと、軍のすべての高官たちは、ミツパのゲダルヤのもとに来て、
14節:彼に言った。「あなたは、アンモン人の王バアリスがネタンヤの子イシュマエルを送って、あなたを打ち殺そうとしているのをご存じですか。」しかし、アヒカムの子ゲダルヤは、彼らの言うことを信じなかった。

・ゲダルヤに殺害の警告をした者たちが示される。
・カレアハの子ヨハナンとその軍の高官たち。(イシュマエルを除く高官たち)
※ヨハナンがリーダーと考えられる。
・アンモン人の王バアリスが、ネタンヤの子イシュマエルを送ってゲダルヤ暗殺を謀っている。
※ユダの不安定化か、アンモンとユダとの併合の画策であろう。詳細は不明。
・ゲダルヤは、この警告を信じなかった。

15節:カレアハの子ヨハナンは、ミツパでひそかにゲダルヤに話して言った。「では、私が行って、ネタンヤの子イシュマエルを、だれにも分からないように打ち殺しましょう。どうして、彼があなたを打ち殺し、あなたのもとに集められた全ユダヤ人が散らされ、ユダの残りの者が滅びてよいでしょうか。」
16節:しかし、アヒカムの子ゲダルヤは、カレアハの子ヨハナンに言った。「そんなことをしてはならない。あなたこそ、イシュマエルについて偽りを語っているからだ。」

・それでもヨハナンはゲダルヤに、イシュマエルの事前の殺害を申し出る。
※ユダの総督の暗殺が、ユダヤ人民にとって壊滅的となると察していた。
・しかし、ゲダルヤは彼を止めた。彼の言うことを信用していなかったから。
※王族に対する何らかの配慮があったのかもしれない。

<豆知識:ゲダルヤの断食の日>
正統派ユダヤ人は、ティシュレー(第7の月:9~10月)の3日目をゲダルヤの断食の日としている。「イシュマエルは、ユダヤの王族がユダヤを統治すべきと考え、ゲダルヤをはじめ、共にいたユダヤ人やカルデア人も殺害した。ここでユダヤ人主権の最後の火が消え、完全なる捕囚が実現した。」これが預言者たちが断食の日を設定した理由である。
※ティシャベ・アブと異なり、軽い断食のようです。

41章
1節:ところが第七の月に、王族の一人、エリシャマの子ネタンヤの子イシュマエルは、王の高官と十人の部下とともに、ミツパにいるアヒカムの子ゲダルヤのもとに来て、ミツパで食事をともにした。

・「第7の月」・・ティシュレー(9~10月)。神殿破壊の2か月後。・・アブ(7~8月)
・エリシャマの子ネタンヤの子イシュマエルと、高官たちと10人の部下がミツパで食事。
エリシャマ→ダビデの息子の一人・・Ⅰ歴3:8~9、14:7
※王族がユダヤを統治すべき!・・王が平民には従えない!
・ゲダルヤはイシュマエルを歓待している→ヨハナンの警告を完全無視。
※中東では、食事で殺人は企てない。友情の証であり、極めて違反行為とされる。

2節:ネタンヤの子イシュマエルと、彼とともにいた十人の部下は立ち上がって、シャファンの子アヒカムの子ゲダルヤを剣で打ち殺した。イシュマエルは、バビロンの王がこの地の総督にした者を殺した。
3節:ミツパでゲダルヤと一緒にいたすべてのユダの人たちと、そこに居合わせたカルデア人の戦士たちを、イシュマエルは打ち殺した。

・イシュマエルは、バビロン王が任命した総督を殺し、ゲダルヤと共にいたユダヤ人、カルデア人の戦闘員まで殺した。

 

『神を知れば知るほど・・』
・エレミヤは、ゼデキヤ王に神に信頼するようにと必死に説得した。それはユダ王国の滅びを回避し、エルサレムが存続してほしいという彼の心からの願いから来るものであったのではないか。
・しかし、ゼデキヤ王への説得もむなしく、彼は心を変えることなく時間は過ぎ、城壁は壊され神殿は無残に焼け落ち、エレミヤがずっと見てきた惨たらしい光景が現実となった。
・焼けすたれたエルサレムを眺めるエレミヤに、ゼデキヤ王の悲惨な刑罰の様子が伝えられる。エレミヤは、改めて神の示される預言の確実性、無謬性に心の底からひれ伏したのではなかろうか。
・この時エレミヤは66~71歳。彼は、預言者という特別な立場にありながらも、この歳になって改めて神の大きさにひれ伏す思いになったのではなかろうか。皆さんは今、神をどのように見ていますか?
「ああ、神の知恵と知識の富は、なんと深い事でしょう。神のさばきはなんと知り尽くしがたく、神の道はなんと極めがたいことでしょう。」ローマ 11章33節 

エレミヤ書39章1節~18節

包囲戦が解かれたのも束の間、バビロンはエジプトから引き返し、一気にエルサレムを攻め落とします。まさに、剣と飢饉と疫病が襲う、イスラエルの裁きが成就します

1節:ユダの王ゼデキヤの第九年、第十の月に、バビロンの王ネブカドネツァルは、その全軍勢を率いてエルサレムに攻めて来て、これを包囲した。

ゼデキヤ王の治世の9年目の第10の月→BC588年 テベテ(12~1月)
※この年に、バビロンによる包囲戦が開始。Ⅱ列25:1、エゼ24:1~2

2節:ゼデキヤの第十一年、第四の月の九日に、都は破られ、

・ゼデキヤ王の治世の11年目の第4の月→BC586年 タンムズ(6~7月)の9日。
→城壁が破壊。その1ヶ月後、第1神殿が破壊され、人々はバビロン捕囚となる。
※神殿破壊は、アブ(7~8月)の7~10日まで。Ⅱ列25:8~9、エレ52:12~13
※タルムード・・神殿焼失は9日~10日まで。ティシャベ・アブ→断食の日の記念日。

 

豆知識・・「ティシャベ・アブ」ついて
ティシャベ・アブ(Tisha B’Av)・・アブの月の9日の意。
国家的悲劇を追悼する日であり、厳しい断食をする日

このアブの月の9日に起きた悲劇の数々
①BC586年 都市と第1神殿の焼失
②AD70年  都市と第2神殿の陥落
③AD135年 バル・コクバ反乱の敗北
④その他・・十字軍による迫害、スペイン追放、第一次世界大戦開始など
※全て「民族の悲しみの日」として記憶されてきた。→断食の日
※この日に読まれるのが「哀歌」である。エレミヤ書や捕囚に関する箇所も。
※ユダヤの伝承によれば、「カデシュ・バルネア事件」も、同日とされている。

3節:バビロンの王のすべての首長たちが入って来て、中央の門のところに座を占めた。すなわち、ネルガル・サル・エツェル、サムガル・ネブ、ラブ・サリスのサル・セキム、ラブ・マグのネルガル・サル・エツェル、およびバビロンの王の首長の残り全員である。

・バビロンの王の首長たちがエルサレムに入城。完全陥落、完全制圧を意味する。
※ネルガル・サル・エツェル・・ネリグリサルという名の、ネブカドネツァル王の婿→王子。
「ラブ・サリス」、「ラブ・マグ」・・バビロンの軍事称号。宦官の長、司令官。

4節:ユダの王ゼデキヤとすべての戦士は、彼らを見ると逃げ、夜の間に、王の園の道伝いにある、二重の城壁の間の門を通って都を出て、アラバへの道に出た。

・敵の侵入を見たゼデキヤ王の逃走経路。・・夜に逃走開始(Ⅱ列25:2~5)
●王の庭を通り、シロアムの池の近くを通り、二つの特定の壁が交差するところにある噴水の門を通り抜けた。
●ふたつの壁の一つはヒンノムの谷、もう一つはケデロンの谷に面しており、彼らはヨルダン渓谷のアラバに向かった。ワディ→エリコ→ヨルダン川(アラバへの道)へ
●かつてヨシュアがカナンに入った経路と逆の道筋である。

 



5節:カルデアの軍勢は彼らの後を追い、エリコの草原でゼデキヤに追いつき、彼を捕らえ、ハマテの地のリブラにいるバビロンの王ネブカドネツァルのもとに連れ上った。バビロンの王は彼に宣告を下した。

・エリコの草原で捕まるゼデキヤ王たち。
・彼らはネブカドネツァル王がいるリブラに連行され、王に判決を下される。

6節:バビロンの王はリブラで、ゼデキヤの息子たちを彼の目の前で虐殺し、ユダのおもだった人たちもみな虐殺した。
7節:さらに、バビロンの王はゼデキヤの目をつぶし、バビロンに連れて行くため、彼に青銅の足かせをはめた。

・ゼデキヤの息子たちを彼の目の前で虐殺し、ゼデキヤ王の家来たちも皆、虐殺。
・その後ゼデキヤ王の目をえぐり出した。
・ゼデキヤ王は足枷をかけられバビロンへ捕囚され、生涯を過ごす。
※ゼデキヤ王への預言は全て成就する。

8節:カルデア人は、王宮も民の家も火で焼き、エルサレムの城壁を打ち壊した。

・バビロンのエルサレムに対する仕打ち。
・都市は城壁が壊され、王宮、神殿、民の住居は焼き尽くされ、完全に破壊された。

9節:親衛隊の長ネブザルアダンは、都に残されていた残りの民と、王に降伏した投降者たちと、そのほかの残されていた民を、バビロンへ捕らえ移した。

・親衛隊長ネブザルアダンの指揮。
・残された民をバビロン捕囚へ。→3回目の捕囚となる

10節:しかし、親衛隊の長ネブザルアダンは、何も持たない貧しい民の一部をユダの地に残し、同時に彼らにぶどう畑と畑地を与えた。

・彼は貧しい人々を土地に残し、捕囚された者たちの所有物を彼らに与えた。
・ブドウ畑や畑地などが与えられ、このことにより、貧しい者たちは生活できた。

11節:バビロンの王ネブカドネツァルは、エレミヤについて、親衛隊の長ネブザルアダンを通して次のように命じた。
12節:「彼を連れ出し、目をかけてやれ。何も悪いことをするな。ただ彼があなたに語るとおりに、彼を扱え。」

・ネブカドネツァル王の、エレミヤに関するネブザルアダンへの指示→エレミヤを厚遇せよ!

・その理由は?
①バビロン王はエレミヤについて、捕囚された民から聞いていた。(捕囚されよ!)
②バビロン王は、ダニエルと3人の仲間からの情報があった。
→彼らはエレミヤの預言を捕囚前に聞いていた。且つ、バビロン政府の高官である。
※特に預言者と言われるエレミヤについて、ネブカドネツァル王の夢解きをしたダニエルの証言は、相当に王の心に刻まれることだったと考える。
※どちらか一方というより、両方の要因がこの命令をさせたものと思われる。

13節:こうして、親衛隊の長ネブザルアダンと、ラブ・サリスのネブシャズバンと、ラブ・マグのネルガル・サル・エツェルと、バビロンの王のすべての高官たちは、

・ネブカドネツァル王の命令に、すべての高官たちが動いている。
※王の指示が、どれほどエレミヤの保護を強く求めていたかが分かる。

14節:人を遣わして、エレミヤを監視の庭から連れ出し、シャファンの子アヒカムの子ゲダルヤに渡して、家に連れて行かせた。こうして彼は民の間に住んだ。

・アヒカムの子ゲダルヤ・・後の知事となる人物。エレミヤのサポーターの一人。
・ゲダルヤは、エレミヤの身の回りの世話をする責任を負う。
・エレミヤは地元の住民の中で生活することになる。
※弊害→バビロンの兵士は王の命令を知らず、エレミヤを捕える危険がある。

15節:エレミヤが監視の庭に閉じ込められているとき、エレミヤに次のような主のことばがあった。

・エレミヤが「監視の庭」に移された後で、エベデ・メレクに関する預言があった。
※この出来事は38章と39章の中間で起こったことと考えられる。
※「ちなみに神は、神殿破壊の前にこんなことを預言されていた・・」という感じか。

16節:「行って、クシュ人エベデ・メレクに言え。『イスラエルの神、万軍の主はこう言われる。見よ、わたしはこの都にわたしのことばを実現させる。幸いのためではなく、わざわいのためだ。それらはその日、あなたの前で起こる。

・神はわざわいのためにエルサレムを破壊する。神の裁きの実現。
・エチオピア人エベデ・メレクはその目撃者となる。彼はエレミヤが語った預言の成就を見る。
※その状況は、命が助かるとは思えない悲惨な状態。
※陥落前は飢饉がひどくなり、そこに敵が攻めてくるのだからひとたまりもない!

17節:しかしその日、わたしはあなたを救い出す──主のことば──。あなたは、あなたが恐れている者たちの手に渡されることはない。

・異邦人の宦官が、エルサレムの破壊を生き延び、捕囚されないという約束。
※「あなたが恐れている者たち」とは、①バビロン軍の兵士②ユダヤ人政府の首長たち(エレミヤ殺害を妨害された者たち)と推測されるが、何かは不明。

18節:わたしは必ずあなたを助け出す。あなたは剣に倒れず、あなたのいのちは戦勝品としてあなたのものになる。あなたがわたしに信頼したからだ──主のことば。』」

・神はエベデ・メレクのいのちを保証した。→彼が神を心から信頼していたから。
※アブラハム・イサク・ヤコブの神を信じ、エレミヤを救うことで信仰を証明した。
・神は彼の信仰を喜び、彼のいのちを戦勝品として与えることを約束された。
※アブラハム契約の守り→イスラエルを祝福する者は、祝福される!

 

『真のいのちに生きる!』
・ゼデキヤ王は、盲目で捕囚された。周囲にはこれまでの取り巻きはいない。心鎮めて神に向き合い、神の愛に触れたであろう。自らの不従順を反省し、神に信頼する者となったと思いたい。
・エレミヤは、命の危機に瀕しながらも最終的には敵の王の配慮で命が守られた。神はエレミヤを守る約束をした。神に忠実であったエレミヤは、地上がどのような状況でも必ず守られる。
・エベデ・メレクは異邦人でありながら、エレミヤを助け、肩身の狭い思いをしていた。しかし神は彼の信仰を喜び、彼を救われた。たとえエルサレムが滅びても、神は異邦人にさえ配慮されるお方。
・この地上において、勝者には見えない状況であっても、神は必ずクリスチャンを勝利に導かれる。私たちの信仰は地上の困難に妨害されるようなものではないから!
「神から生まれた者はみな、世に勝つからです。私たちの信仰、これこそ、世に打ち勝った勝利です。世に勝つ者とはだれでしょう。イエスを神の御子と信じる者ではありませんか。」ヨハネ第1 5章4~5節 

エレミヤ書38章14節~28節

エルサレム滅亡までの間で、クシュ人エベデ・メレクの働きにより、エレミヤは最大の命の危機を乗り越えた。ゼデキヤ王はそんなエレミヤに近づき、自分の行く末を尋ねます。

 

14節:ゼデキヤ王は人を送って、預言者エレミヤを自分のところ、主の宮の第三の入り口に召し寄せた。王がエレミヤに、「私はあなたに一言尋ねる。私に何も隠してはならない」と言うと、

・ゼデキヤ王は、対面でエレミヤと会話する。
・「第3の入り口」・・王の私道ともいうべき通路。人目を避ける意図。
・ここでゼデキヤ王は、エレミヤにすべて真実を語るように命じます。

15節:エレミヤはゼデキヤに言った。「もし私があなたに告げれば、あなたは必ず私を殺すのではありませんか。私があなたに忠告しても、あなたは私の言うことを聞かないでしょう。」

・エレミヤの二つの懸念事項
①真実を告げれば、王は自分を殺すのでは。
②助言しても、王は聞き入れないのでは。

16節:そこでゼデキヤ王は、ひそかにエレミヤに誓った。「私たちの、このいのちを造られた主は生きておられる。私は決してあなたを殺さない。また、あなたのいのちを狙うあの者たちの手に、あなたを渡すことも絶対にしない。」

・ゼデキヤ王はイスラエルの神の名において誓った。
※「ひそかに」・・37:17にもある。これは、周囲を気にしている様子。
・エレミヤは処刑しないこと、また、宮廷の役人には渡さないことを誓った
しかし、エレミヤの忠告に従うという約束はしていない。

17節:すると、エレミヤはゼデキヤに言った。「イスラエルの神、万軍の神、主はこう言われる。『もし、あなたがバビロンの王の首長たちに降伏するなら、あなたのたましいは生きながらえ、この都も火で焼かれず、あなたもあなたの家も生きながらえる。
18節:あなたがバビロンの王の首長たちに降伏しないなら、この都はカルデア人の手に渡され、火で焼かれ、あなた自身も彼らの手から逃れることができない。』」

・神が示す、ゼデキヤ王への二つの選択肢
①バビロンへの降伏と服従→王とその家族の生き残りと、エルサレムの存続。
②バビロンへの降伏拒否→王はバビロンに捕囚され、エルサレムは焼かれる。

19節:しかし、ゼデキヤ王はエレミヤに言った。「私は、カルデア人に投降したユダヤ人たちのことを恐れている。カルデア人が私を彼らの手に渡し、彼らが私をなぶりものにするのではないか、と。」

・ゼデキヤ王の弱点→正しいと思うことを実践できない。勇気のなさ、優柔不断。
・彼の思い煩い→捕囚地にいる人々への恐れ。
※彼らに引き渡され、彼らは王を虐待すると恐れる。
※それは、自分の誤った選択(神への不従順)を察しているということ。
・エレミヤは、王に、神に従うよう説得しようとする。

20節:エレミヤは言った。「カルデア人はあなたを渡しません。どうか、主の御声に、私があなたに語っていることに聞き従ってください。そうすれば、あなたは幸せになり、あなたのたましいは生きながらえます。

・エレミヤは、ゼデキヤ王が懸念したようにはならないことを保証し、神への従順を勧めた。
※神に従えば命は守られ、神のご計画が成就すると、必死にゼデキヤ王を説得した

21節:しかし、もしあなたが降伏するのを拒むなら、これが、主が私に示されたことばです。

・エレミヤは、勧めはするが警告もする。従わねば、次の判決が下される、と。

22節:『見よ。ユダの王の家に残された女たちはみな、バビロンの王の首長たちのところに引き出される。聞け。彼女たちは言う。あなたの親しい友たちが、あなたをそそのかして、押し切った。あなたの足が泥に沈むと、彼らは背を向けた。

・ゼデキヤ王は捕囚地での自国民からの辱めを気にするが・・・、
・バビロンの攻撃による辱めは、ゼデキヤ王のハーレムの女性たち。
・彼女たちはバビロンの首長たちの所有となり、ゼデキヤ王への嘲笑の歌を歌う。
※「あなたの親しい友たちが・・」→オバデヤ書7節からの引用であり、適用である。
※「あなたの足が泥に・・」→エレミヤの貯水槽の体験を引用し、窮地に立っても、 だれも助けることはないと言う。   
※神のことばに従わなければ、彼の想像以上に厳しい現実が来るということ。

23節:あなたの妻たちや子どもたちはみな、カルデア人のところに引き出され、あなた自身も彼らの手から逃れることができずに、バビロンの王の手に捕らえられ、この都も火で焼かれる。』」

・更に、彼の家族たちはバビロン軍に捕囚され、王は逃げられず、エルサレムは焼かれる。
※エレミヤは、これらのわざわいのすべてがゼデキヤ王の神への不従順と強調。
※エレミヤの必死の説得の理由は、①自国、自国民の救済のため②ゼデキヤ王への神の最後の勧告と判断していたから。

24節:ゼデキヤはエレミヤに言った。「だれにも、これらのことを知らせてはならない。そうすれば、あなたは死なない。

・ゼデキヤ王のエレミヤに対する秘密保持の警告。
・秘密を保持し続ければ、エレミヤの命は保証される。
※自分の身の上も配慮している。

25節:もし、あの首長たちが、私があなたと話したことを聞いてあなたのところに来て、『さあ、何を王と話したのか、教えろ。隠すな。あなたを殺しはしない。王はあなたに何を話したのか』と言っても、
26節:あなたは彼らに、『王がヨナタンの家に私を返し、そこで私が死ぬことのないようにと、王の前に嘆願をしていた』と言いなさい。」

・首長たちが問い詰めて来た時の対処法についての助言。
・彼らは、「殺しはしないから、何を話したかを言え」と言うだろう。
・その時、「ヨナタンの家に戻して殺さないでほしいと嘆願した」と回答するよう指示。

27節:首長たちがみなエレミヤのところに来て、彼に尋ねたとき、彼は、王が命じたことばのとおりに彼らに告げたので、彼らは彼と話すのをやめた。あのことは、だれにも聞かれていなかったのである。
28節:エレミヤは、エルサレムが攻め取られる日まで、監視の庭にとどまっていた。エルサレムが攻め取られた次第は次のとおりである。
・実際に、首長たちがエレミヤの所にきて尋ねた。
・エレミヤは、王の助言通りに答え、事なきを得た。
※エレミヤとゼデキヤ王との会話は、表に出ることはなかった。 
→王の選択が、今後のエルサレム、神殿破壊を決したことが隠されたということ。
・危機を逃れたエレミヤは、神殿破壊まで、この監視の庭に滞在できることとなった。

 

『二人の選択の行方』
・ゼデキヤ王は、ここまで3度、エレミヤに質問した。一度目は人を遣い、2度目、3度目はエレミヤと直接対面しての質問だった。その返答は、いつも同じであった。彼は世に流される傾向がある。
・しかし3度目の回答は、これまでとは異なり、逃れの道の如き打開策が含まれていた。彼と、彼の家族が助かるとともに、エルサレムが焼かれることも避けられるという内容である。
・一方のエレミヤ。彼は預言者として召された時から、「神が守る」とされた約束を信じて、預言者の使命を全うした。命の危機にはさらされたが、最終的に彼の命は守られた。
・この時点で、ゼデキヤ王とエレミヤの人生を比べると、神に従う方が厳しい人生に見える。この二人を見て、新約の私たちはどのような決意をすべきだろうか?箴言29:25が思い出される。
「たとえ義のために苦しむことがあっても、あなたがたは幸いです。人々の脅かしを恐れたり、おびえたりしてはいけません。むしろ、心の中でキリストを主とし、聖なる方としなさい。あなたがたのうちにある希望について説明を求める人には、だれにでも、いつでも弁明できる用意をしていなさい。」ペテロ 第1 3章14~15節 

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