アモス1章11節~2章5節

11節:はこう言われる。「エドムの三つの背き、四つの背きのゆえに、わたしは彼らを顧みない。彼らが剣で自分の兄弟を追い、あわれみを断ち、いつまでも怒り、どこまでも激しい怒りを保ち続けたからだ。

12節:わたしはテマンに火を送る。その火はボツラの宮殿を焼き尽くす。」

エドムの先祖はヤコブの兄弟エサウ。
裁かれる原因は、血縁関係(民族的兄弟関係)でありながら、その敵意は激しく執拗で、怒りをいつまでも持ち続けたから。
裁きはテマン、ボツラを火で焼き尽くす。

 

13節:はこう言われる。「アンモン人の三つの背き、四つの背きのゆえに、わたしは彼らを顧みない。彼らがギルアデの妊婦たちを切り裂いて、自分の領土を広げたからだ。

14節:わたしはラバの城壁に火を放つ。その火はその宮殿を焼き尽くす。戦いの日の、ときの声のうちに、つむじ風の日の突風とともに。

15節:彼らの王は、その高官たちとともに捕囚の身となる。―は言われる。」

アンモン人の先祖は、ロト(アブラハムの甥)。
ギルアデ地域で、ユダヤの人々に、人種を滅ぼすごとき殺戮を行った。妊婦たちを切り裂くという蛮行。そうして、自分の領土を広げたからである。
ラバとは、首都。戦いが始まるや否や、大国の軍隊に簡単に滅ぼされる。王も高官も捕囚される。前582年、ネブカデネザル2世(バビロン)に攻められ、前530年ごろ、滅亡。

 

2章

1節:はこう言われる。「モアブの三つの背き、四つの背きのゆえに、わたしは彼らを顧みない。彼がエドムの王の骨を焼いて灰にしたからだ。

2節:わたしはモアブに火を送る。その火はケリヨテの宮殿を焼き尽くす。モアブは、どよめきのうちに、ときの声と角笛の音のうちに死ぬ。

3節:わたしはさばく者を町の真っただ中で滅ぼし、そのすべての高官たちを彼とともに切り殺す。―は言われる。」

モアブは、ロト(アブラハムの甥)の子孫。
エドムの王の骨を焼いて灰にした。当時の習慣では、相当の冒涜、侮辱だった。
ケリヨテは場所の特定できず。新共同訳の注釈には死海の東岸の都市。原語から、町々と考える人もあるが、文脈から見ると一つの町の方が、適切と思える。
ケモシュ神の聖所があり、偶像礼拝の町。Ⅰ列11:33。
戦いに敗れ、さばきつかさ、高官たちは惨殺。エルサレム陥落後の5年後に滅亡か。

 

4節:はこう言われる。「ユダの三つの背き、四つの背きのゆえに、わたしは彼らを顧みない。彼らがのおしえを捨てて、その掟を守らず、先祖がつき従ったまやかしものが彼らを惑わしたからだ。

5節:わたしはユダに火を送る。その火はエルサレムの宮殿を焼き尽くす。」

南ユダから来た預言者が、自らの国の裁きについて語る。
周辺諸国の裁きは、歓迎するが、さすがに南ユダの裁きとなるとどうしても聞き耳を立ててしまうのではないか。語るアモスは、自国の行く末も見ているということである。しかし、詳細は語らない。確実に起こることを端的に伝えている。
裁かれる原因は、掟=律法を守らず偶像に惑わされたから。
この裁きはバビロン捕囚(BC586年)に成就。

2021年12月30日