エレミヤ書11章1節~8節
エレミヤ書11章からの時代背景
・アッシリアは、事実上BC612に滅亡。(ニネべの滅亡)
・エジプトがバビロン制圧のため北上。その際ヨシヤ王がエジプト(ネコ王)の行く手を阻む。しかし戦死する。メギドの戦い。BC609
・エジプトは、イスラエルの王位(エホアハズ王)を廃位させ、エルヤキムを王にし、その名をエホヤキムに変えさせた。
・BC605のカルケミシュの戦いで、エジプトはバビロンに敗退し、このときアッシリヤは完全滅亡する。
・イスラエルはエジプトからバビロンの支配下に変わる。
ヨシヤ王は戦死し、エホアハズ王を経てエホヤキム王の時代となった。ヨシヤ王の神への回帰運動は頓挫し、イスラエルは再び偶像礼拝へと進んで行く。
1節:主からエレミヤにあったことばは、次のとおりである。
2節:「この契約のことばを聞け。これをユダの人とエルサレムの住民に語れ。
・エレミヤに主のことばがあった。
・かつてヨシヤ王の時代に見つかった申命記にある契約のことである。
3節:『イスラエルの神、主はこう言われる。この契約のことばを聞かない者は、のろわれる。
・「・・この契約のことばを聞かない者は、のろわれる。」とは、申命記の一部。
・申27:15~26「・・実行しない者はのろわれる。」→「アーメンと言いなさい。」
・申11:26~28、28:20~45、29:14~27参照。
4節:これは、わたしがあなたがたの先祖をエジプトの地、鉄の炉から導き出したとき、「わたしの声に聞き従い、すべてわたしがあなたがたに命じるように、それを行え。そうすれば、あなたがたはわたしの民となり、わたしはあなたがたの神となる」と言って、彼らに命じたものだ。
・「鉄の炉」→エジプトでの奴隷生活。Ⅰ列8:51
・この契約が出エジプト記に記されている。出エジプト19:5~6参照。
・ユダの人々が神の命令に従うなら、神と民との関係は良好となるという約束。
5節:それは、わたしがあなたがたの父祖たちに対して、乳と蜜の流れる地を与えると誓ったことを、今日のとおり成就するためであった。』」私は答えた。「アーメン。主よ。」
・「乳と蜜の流れる地を与えると誓った」→カナンの地の授与を父祖に誓った。
・これはアブラハム契約、モーセ契約の内容。神は契約を守り、約束は成就している。
・イスラエルの民側はどうか?・・守られていない。
・エレミヤはアーメンと応答。(申27:26) 彼は契約内容を把握している。
註:土地の所有権と占有権は異なる。イスラエルの神に対する従順が占有の条件。
6節:すると、主は私に言われた。「これらのことばのすべてを、ユダの町々と、エルサレムの通りで叫べ。『この契約のことばを聞いて、これを行え。
7節:わたしは、あなたがたの先祖をエジプトの地から導き出したとき、厳しく彼らを戒め、また今日まで、「わたしの声を聞け」と言って、しばしば戒めてきた。
・出エジプトから今日までこの契約を守り行え!と、厳しく命じた。
・「わたしの声を聞け」・・預言者を送ったが、すべて無視した。
8節:しかし彼らは聞かず、耳を傾けず、それぞれ頑なで悪い心のままに歩んだ。そのため、わたしはこの契約のことばをことごとく彼らの上に臨ませた。わたしが行うように命じたのに、彼らが行わなかったからである。』」
・先祖たちの不義に対して、契約の通り災いをもたらした。
・レビ26:14~43、申28:20~45に、裁きとなる災い(飢饉、疫病、災害など)がある。
『信仰の成長』
・神はすべてをご存知であることを忘れて、偶像礼拝に走ったイスラエルの民。神の期待に応えず、異邦人のように振舞うイスラエルの民に、神は心を痛めた。
・私たちも、新たな契約により神の子となることが出来た。基本的に親は、子の成長を願う。天の父なる神もその点は同じと想像する。
・イスラエルの民は、世に流され、神の期待さえ忘れてしまった。私たちは、信仰を捨てることは無くとも、彼らと同様、世に惑わされる危険な状況にある事は同じ。
・神が喜ばれた御子イエスを手本とし、世の影響に対する耐性を養い、新しく生まれ変わった者として、信仰とその成長を神に見ていただこうではありませんか!
「私たちの主であり、救い主であるイエス・キリストの恵みと知識において成長しなさい。イエス・キリストに栄光が、今も永遠の日に至るまでもありますように。」
ペテロ第二 3章18節