ハバクク2章5節~20節
5節~20節の間に、5回「わざわいだ」という言葉が出て来る。この「わざわいだ」には、感嘆詞「ホーイ」が付き、「あぁー」というような言葉で、避けられない神の裁きを宣告するときに使われる。「今は良くても、最終的には・・」というニュアンス。
5節~8節:第一のわざわい(あざけり)。【貪欲の罪】カルデア人は、酒飲み、貪欲で諸国を飲み込んで満足することはない。しかし、世界を制した帝国にもかかわらず90年程の短命で終わる。バビロンは、メディア・ペルシャに滅ぼされる。
9節~11節:第二のわざわい(あざけり)。【高慢、傲慢の罪】不正な利得を私利私欲のために使い、高いところに宮殿を建てた。実際にバベルの塔のように高い建物をたて、空中庭園が有名だった。
12節~14節:第三のわざわい(あざけり)。【歴史は神の主権】流血と不正で築き上げられた諸国の民は、結局は苦しみ疲れ果てる。最終的には、水が海を覆うごとく、地は主の栄光で満たされる。
15節~17節:第四のわざわい(あざけり)。【恥と暴虐の罪】毒の酒で友を裸にして裏切る行為は、恥ずべきもの。神の盃(裁き)でその恥は知らされる。レバノンの自然も動物も破壊し、人々の血を流した行為が糾弾される。
18節~20節:第五のわざわい(あざけり)。【偶像礼拝の罪】物言わぬ偽りの神々を造ったところで、何の役に立つだろうか。全地よ。主の御前に静まれ。
初めハバククはユダのことについて神に裁きを求めていたが、神の応答は全地に向かっている。