ゼパニヤ1章2節~13節
2節~3節:全地に下る裁き【主のことば】
2節:わたしは必ず、すべてのものを大地の面から取り除く。
「わたしは地の面からすべてのものを一掃する」(新共同訳)
ほうきによって地の面が掃き清められるというイメージ。大患難時代の裁き。
3節:わたしは人と獣を取り除き、空の鳥と海の魚を取り除く。悪者どもをつまずかせ、人 を大地の面から断ち切る。
*一掃される順番は、人、獣、空の鳥、海の魚の順であり、天地創造時の順番が逆になっている。普遍的裁きを示す。
*悪者どもは、偶像を崇拝する者、サタン、反キリストであり、神に反する者たちである。
主の日の目的は、地上から悪を断ち切ることである。
4節:裁きは、ユダ、エルサレムのすべての住民に向けられる。エルサレムは神の都であり、指導者たちの背信は見逃すことができない。
①バアルの残りの者(ヨシヤ王の宗教改革後もバアル礼拝者が残っていた)
②偶像に仕える祭司
5節:③天の万象を拝む者ども(申命記4章19節で天体の礼拝を禁じている)
④主に誓いを立てて礼拝しながら、ミルコムに誓いを立てる者ども『二心の者ども』
6節:⑤主に従うことをやめた者ども、主を尋ねず求めない者ども
先ず、神の民の宗教的な罪を指摘している。これらの者(①~⑤)はすべて断ち切られる!
7節:【ゼパニヤの言葉】神である主の前で口をつぐめ!主の日は近い。(バビロン捕囚とともに大患難時代が重ね合わされている)最終的な処罰がなされる。悪人を処罰し、罪人たちが聖別される時が来る。(主の日とは大患難時代である)
8節:獣とは、ここでは、ユダの裏切り者であるとともに、バビロンであり、大患難時代の大バビロンを指すとも考えられる。王家の者、指導者、外国と親しくする者たちを裁く!一掃する!
9節:神殿の敷居を飛び越え、暴虐と欺きで神殿を犯す者ども(偶像礼拝をする指導者)を裁く!一掃する!
10節~11節:その日には―主のことば―
新共同訳では、「その日が来れば、と主は言われる」と訳されていて具体的でわかりやすい。
魚の門は、マナセ王が築いた城壁にある。魚市場がある商人の地区。
第二区は、下町。
もろもろの丘は、エルサレム市内の小高い丘。
マクテシュ区は、ダビデの町の西側地区で庶民が住んでいる。
その日が来れば、神の裁きにより商人たちは商売が出来なくなり、滅ぼされる。富に心奪われ、富で問題解決ができると考えている者たちへの裁きか?
12節:その時が来たら、ぶどう酒のかすの上によどんでいるような、心の生ぬるい者をくまなくエルサレムから捜しだして罰する。
13節:その結果、彼らの財産は略奪され、家は荒れ果て、家を建ててもそこに住めず、労働しても実入りがない。