ホセア2章14節~3章5節

14節:それゆえ、見よ、わたしは彼女を誘い、荒野に連れて行って優しく彼女に語ろう。

「誘い」の原語には、納得させての意味が含まれ、「語ろう」には、心に届くまでというニュアンスが含まれている。「納得させて誘い、得心できるほどに語った」。
「荒野」・・中川先生曰く、荒野とは神と出会う場所!神以外、頼るものがない!
この荒野は、イスラエルが偶像と一切かかわりが無くなるところ。それは、黙12:6,14にある女と荒野の意味。

15節:わたしはそこを彼女のためにぶどう畑にし、アコルの谷を望みの門とする。その場所で彼女は答える。若いころのように、エジプトの地から上って来たときのように。

荒野であった所がブドウ畑、つまり豊かになる。それは、夫の愛に赦され再婚するが如き民の悔い改め、立ち返りを意味する!

アコル・・語源「アーハル」はわざわいをもたらすの意味がある

アコルの谷・・かつて問題あり・・エリコを賛美で滅ぼしたその直後に、問題発生。

ヨシュア 7:1~5,19~26
聖絶を守らない当時の人々。そして大患難時代の時はイエスをメシアとして受け入れない人々。しかし、悔い改めることで、絶望が希望へと変わる!大患難時代の時がアコルの谷であり、ここで一気に絶望が希望になる!キリストに来てくださいと言って悔いて立ち返るイスラエルの民
「若い頃のように」・・エジプトを出たときは、神に全幅の信頼を寄せていた

16節:その日になると ―のことば― あなたはわたしを『私の夫』と呼び、もう『私のバアル』とは呼ばない。

「その日」とは、大患難時代の最終局面。その時はもう、イスラエルは立派な神の妻。
クレイから、「私の夫」「私のバアル」とは、どちらも「夫」という意味。この場合は夫というより「バアルのような偽物の夫、つまりは愛人」を示すと考えられる。


17節:わたしがもろもろのバアルの名を彼女の口から取り除く。その名はもう覚えられることはない。

「もろもろのバアルの名」とは、偶像や律法主義などの神以外、または神を無視することを指し、その一切がイスラエルの民から取り除かれる。


18節:その日、わたしは彼らのために、野の獣、空の鳥、地面を這うものと契約を結ぶ。わたしは弓と剣と戦いを地から絶やし、彼らを安らかに休ませる。

人以外の生き物との契約・・まるでエデンの園の回復!
戦争のない、神の統治による平和、王国の開始!人々は真の平安を得る。

 

19節:わたしは永遠に、あなたと契りを結ぶ。義とさばきと、恵みとあわれみをもって、あなたと契りを結ぶ。

ここに和解が成立し、神の期待である次の4つの実現を約束される。

 

20節:真実をもって、あなたと契りを結ぶ。このとき、あなたはを知る。

神の真実がここに実現する(アブラハム契約の成就)。メシア的王国の人々は神を目撃し、神の真実を体験する時となる!!


21節:その日、わたしは応えて言う。 ―のことば― わたしは天に応え、天は地に応え、

22節:地は、穀物と新しいぶどう酒と油に応え、それらはイズレエルに応える。

メシア的王国(千年王国)における神の御業の発動。
天地が変わる、つまり地殻変動などの影響が静まり、豊な土地となる。
その地が穀物、ぶどう酒、油を豊かに生み出す。経済が潤沢に回る。
「イズレエル」とは、蒔かれた種が発育して、開花し、実を結んで生産物を生み出す。
こうして、第一子イズレエル、つまりイスラエルの民と結んだアブラハム契約が成就。

イズレエルは「散らす者」と「種まく者」の意味を持つが、この王国で成就する!


23節:わたしは、わたしのために地に彼女を蒔き、あわれまれない者をあわれむ。わたしは、わたしの民ではない者に『あなたはわたしの民』と言い、彼は『あなたは私の神』と応える。」

更に「ロ・ルハマ」という第二子を、「ルハマ」と言って愛し、第三子の「ロ・アンミ」を「アンミ」、「わたしの民」と呼ぶ。(パウロはこれを「異邦人」とした:ロマ9:26)
すべての者が、メシア的王国(千年王国)で、「あなたは私の神」と応える。

3章

1節:は私に言われた。「再び行って、夫に愛されていながら姦通している女を愛しなさい。ちょうど、ほかの神々の方を向いて干しぶどうの菓子を愛しているイスラエルの子らを、が愛しているように。」

神が偶像礼拝に走るイスラエルの民を愛しているように、あなた(ホセア)も、夫に愛されていながら姦通しているゴメルを愛しなさい。

干しぶどうの菓子は、偶像に捧げられていた。

神にとっての偶像礼拝は、姦淫の妻を持つ夫と同様の思いだということを知ろう!

2節:それで私は、銀十五シェケルと、大麦一ホメルと大麦一レテクで彼女を買い取り、

ホセアはすぐに実行に移す。この時点でゴメルは奴隷、または娼婦(神殿)の類となり、身を持ち崩していることが分かる。故に、金銭で買い取られなければならない。

銀15シェケル+大麦1ホメル+大麦1レテク(1/2ホメル)=銀30シェケル分

銀30シェケルは、出エジプト21:32では死んだ奴隷の値段と同じ。大麦は小麦より価値が低い。かなり落ちぶれたゴメルを想像する。ホセアだけがゴメルに目を留めた。
私たちも神に選ばれ、そしてイエス様に買い取られた者

3節:彼女に言った。「これから長く、私のところにとどまりなさい。もう姦淫をしたり、ほかの男と通じたりしてはいけない。私も、あなたにとどまろう。」

ホセアのことば・・「長く、私のところにとどまりなさい!」・・、とは?

「長く」の意味は4節以降に示されている!
もう、姦淫、密通をしてはいけない。・・・・偶像に走らない状態を維持せよ

バビロン捕囚以降、イスラエルの民は目に見える偶像には走らない!

4節:これは、イスラエルの子らが、これから長く、王もなく、首長もなく、いけにえも石の柱もないところに、エポデもテラフィムもないところにとどまるからだ。

イスラエルの民は、偶像からは離れるが、王も首長もなく、いけにえも捧げられず祭壇も神殿もない状態になる。この時期が長く続くことになる。(メシア拒否で明確化)AD70年以降、目に映らない律法主義に心奪われ、神と言いつつ、神と離れる民

5節:その後で、イスラエルの子らは帰って来て、自分たちの神であると、自分たちの王ダビデを尋ね求める。そして終わりの日には、とそのすばらしさにおののく。

しかし、民は神に立ち返る。主なる神を求め、そして主が再臨される。
「その日」が終わり、主がダビデの王国以上のメシア的王国を実現する。

ハレルヤ!

2022年03月16日