アモス1章1節~2節
1節:テコア出身の牧者の一人であったアモスのことば。これはユダの王ウジヤの時代、イスラエルの王、ヨアシュの子ヤロブアムの時代、あの地震の二年前に、イスラエルについて彼が見た幻である。
アモス・・・「重荷を負う者」の意味。
出身地・・・南ユダ王国のテコア(死海の西にある小さな村)
活動期間は、BC810年からBC750年、さらに狭めれば、BC770年~750年頃か。
職業・・・牧者(ブリーダー、繁殖をつかさどるリーダー的存在)
・・・イチジク桑の木を栽培する農夫。職業的預言者ではない。(アモ7:14)
(エリヤ、エリシャによって建てられた預言者の学校出身ではない)
羊飼いは当時の社会的地位は決して高くないことに留意。
南ユダはウジヤ王、北イスラエルはヤロブアム2世の時代。
大きな地震(ゼカリヤ14:5)が起きた、その2年前に彼が見た北イスラエルに対する神の預言の幻。
アモスは預言者として、とてもユニークな存在!
日頃から、神との関係を純粋に築き上げていた結果、余計な詮索や邪推のない信仰者ゆえに、彼の心は神としっかり繋がっていたのではないか!
2節:彼は言った。主はシオンからほえ、エルサレムから声をあげられる。羊飼いの牧場は乾き、カルメルの頂は枯れる。
「主はシオンからほえ、エルサレムから声をあげられる。」ヨエル3:16と同じフレーズ。ヨエル書では、大患難時代の最終末に、全地に発せられた神の声。
しかし、アモス書では、北イスラエルにこれから語られる預言についての神の声。
「カルメルの頂は枯れる」・・・エリヤとバアルの預言者たちとの闘いで有名な場所。 水の豊富なカルメル山。飢饉でもこの山には水があった。そんな場所でも水が枯れるということ。