ゼカリヤ5章1節~11節

1節:私が再び目を上げて見ると、なんと、一つの巻物が飛んでいた。

2節:御使いは私に言った。「あなたは何を見ているのか。」私は答えた。「飛んでいる巻物を見ています。その長さは二十キュビト、幅は十キュビトです。」

先ほどの明かりの幻を見た後、すぐに幻が示される。
それは飛んでいる巨大な『巻物』。【第六の幻】
御使い(受肉前のイエス様)が尋ねる。
何を見ているのか?その意味を知るように!
長さ20キュビト(8.9m)、幅10キュビト(4.45m)。
この幻も、非日常的なもの。
飛んでいる巨大な巻物である。


3節:すると彼は私に言った。「これは全地の面に出て行くのろいだ。盗む者はみな、一方の面に照らし合わせて取り除かれ、また、偽って誓う者はみな、もう一方の面に照らし合わせて取り除かれる。」

「全地の面に出て行くのろい」・・地上に示される律法違反者を裁く機能。
大きく拡げられた巻物は、皆の目に分かりやすい。
飛んでいるということは、人々の目に留まると同時に、違反者を探している。
その表と裏の面にそれぞれ、のろい・・律法違反者の裁きが書かれている。
『盗む者』・・・ 第8戒の違反者 ⇒第8戒は、第6戒~第10戒の真ん中
『偽って誓う者』・・・第3戒の違反者 ⇒第3戒は、第1戒~第5戒の真ん中

⁂よって、この巻物は律法全体を指す 

この巨大な巻物が、律法違反者を取り除く
*申命記27:26「このみおしえのことばを守ろうとせず、これを実行しない者はのろわれる。」
*エレミヤ11:3「イスラエルの神、主はこう言われる。この契約のことばを聞かない者は、のろわれる。」
*パウロは、ガラテヤ書3:10~13で、律法とのろいについて述べている
裁きからは逃れられない!


4節:「わたしがそれを送り出す。 ―万軍ののことば― それは盗人の家に、また、わたしの名によって偽りの誓いを立てる者の家に入り、その家の真ん中にとどまって、その家を梁と石とともに絶ち滅ぼす。」

その巻き物は、万軍の主、神が送りだすものである。
第8戒の違反者である盗人
第3戒の違反者である、神の御名によって誓いながら、それを破る者
これらの家(律法違反者の家)にその巻物は入り込み、彼らを断ち滅ぼす!

盗む者には、隣人を愛する心がない!
神に偽って誓う者には、神への愛がない!
⁑正義と公正をしっかりと守る者となれ!

二人のリーダーへのメッセージに続き、この幻は、民全般に対するメッセージの幻
将来が約束されている神の民として、神の契約に従って、律法に忠実に歩め!という神の期待がある

5節:私と話していた御使いが出て来て、私に言った。「目を上げて、この出て行く物が何かを見よ。」

6節:私が「これは何ですか」と尋ねると、彼は言った。「これは、出て行くエパ升だ。」さらに言った。「これは、全地にある彼らの目だ。」

引き続き第2位格の神がゼカリヤに語り掛ける。

「出て行く物」が何かを見よ。新共同訳:「出て来る物」【第七の幻】
「出て行くエパ升」、新共同では「出て来るエファ升」。

エパ(エファ)とは、「かご」の意味で、転じて重さの単位となった。
麦、粉などの乾物の計測用で、容量は23L。1/10ホメル=1エパ。
*モーセの律法・・正しいエパの使用が命じられている(レビ19:35~36)
しかし、商売人たちは不正な秤(売り升、買い升)を用いていた。

神は公正を無視する姿勢を裁かれる
「これは、全地にある彼らの目」、新共同「それは全地を見る彼らの目」。
全地にある者(不正な者)たちの興味の的(関心事)がここにある!

7節:見よ。鉛のふたが持ち上げられると、エパ升の中に一人の女が座っていた。

8節:彼は、「これは邪悪そのものだ」と言って、その女をエパ升の中に閉じ込め、エパ升の口の上に鉛の重しを置いた。

エパ升の鉛のふたが開けられると、その中に一人の女が座っていた。
「女」とは、堕落を意味するもので、罪や偶像礼拝を象徴する。

つまり、全地の不正な者たちは、罪を犯し、偶像礼拝することが関心事である
彼(第2位格の神)は、邪悪そのものと言って升の中に閉じ込め、鉛の重しをした。

二つの視点(近未来と遠未来の目線)

近未来➡完全なる偶像礼拝からの脱却。捕囚以降、イスラエルが偶像礼拝に走ることは無くなる。
遠未来➡黙示録18章の状況が端的に示されている。メシアが来臨し、大バビロンを裁くということ。
エパ升を通して意味するものは何か?!⇒『偶像礼拝という悪』、すなわちサタンは、いずれ滅びることを示す。

9節:それから、私が目を上げて見ると、なんと、二人の女が出て来た。その翼は風をはらんでいた。彼女たちには、こうのとりの翼のような翼があり、あのエパ升を地と天の間に持ち上げた。

10節:私は、私と話していた御使いに尋ねた。「この人たちは、エパ升をどこへ持って行くのですか。」

11節:彼は私に言った。「シンアルの地に、あの女のために神殿を建てるためだ。それが整うと、そこの台の上にその升を置くのだ。」

二人の翼を持った女の出現。(神の命令により行動)
これらは、悪霊である。天使は女性の姿になる事はない。
彼女たちが、このエパ升を空中に持ち上げ移動させる。
重しまで乗せられたエパ升が運ばれる先はシンアルという地。
シンアルの地とは、ニムロデに関連するバビロンを指す。(創10:10、11:1~4)
彼女のための神殿と、そして閉じ込められたということから、黙示録18章にある大バビロンの裁きが暗示されていると考える。(大患難時代の後半、ゼカリヤ2:6との関連)

 

18章1~8節(DKNJの後半)ゼカリヤ書の第7の幻が暗示する内容と合致している!
「大バビロン」・・世界統一された背教の教会と世界統一支配政府を指すが、DKNJの後半は後者。その統一国家のトップが反キリスト。
バビロンは反キリストが再建し、世界の都市。ここで世界の経済、政治を3年半支配。
地上の王たち、ビジネスマンたちが反キリストの悪の支配に加担し、そこから地位と富を得る。
しかしついには、大バビロンに滅びの日が来る。そこは廃墟となり悪霊どもが住まわされる(千年王国の期間)。反キリストは倍の罰を受ける。
その裁きは瞬時に下る。(黙8:8→ゼカ3:9)
バビロンにいるユダヤ人たちは、避難する(ゼカ2:6~7)

2023年02月01日