ゼカリヤ3章1節~10節

1節:主(第一位格の神)は、の使い(第二位格の神、受肉前のイエス様)の前に立っている大祭司ヨシュアを私(ゼカリヤ)にお見せになった。サタン(糾弾する者)が彼ヨシュア)を訴えようとしてその右手に立っていた。

場所は、法廷である。【第四の幻】

この法廷でサタンは、神に大祭司ヨシュアを裁くよう訴えている。
それは、ユダヤの民を糾弾しているということ!


2節:(第二位格の神、受肉前のイエス様)はサタンに言われた。「サタンよ、(第一位格の神)がおまえをとがめる。エルサレムを選んだ(第一位格の神)が、おまえをとがめる。この者(ヨシュア)は、火から取り出した燃えさしではないか。」

すると神は、「糾弾するサタン、お前の方を責める。民は火から取り出された燃えさしだ。もう、十分ではないか!」と逆に責める。
「エルサレムを選んだ主」・・捕囚の間も、神はエルサレムを見ておられた。
「火から取り出された」・・十分に裁かれたという意味。故に燃えさしなのである。


3節:ヨシュアは汚れた服を着て、主の使い(第二位格の神)の前に立っていた。

「汚れた服を着て」と表現し、捕囚時代の厳しさを示されている。

大祭司でありながら、神殿がないためにその働きが出来なかったのであろう。

4節:御使い(第二位格の神)は、自分の前に立っている者たちにこう答えた。「彼(ヨシュア)の汚れた服を脱がせよ。」そしてヨシュアに言った。「見よ、わたしはあなたの咎を除いた。あなたに礼服を着せよう。」

5節:私(第二位格の神)は言った。「彼の頭に、きよいターバンをかぶらせなければなりません。」すると彼らは、彼の頭にきよいターバンをかぶらせ、服を着せた。そのとき、の使い(第二位格の神)はそばに立っていた。

神の戒めは終了したことを受けて、イエス様は、彼に仕える者たちにも命じ、そして宣言する。「古い服を脱がせ、新しい礼服(義の衣)を着させる。」「ユダヤの民の咎は除かれた!」
更に、聖いターバン(かぶり物:イザヤ62:3)を被らせた。そして、イエス様はそばでそれを見守り、喜ばれていると想像する。
神の御前に、ヨシュアの大祭司としての職責が認められ、民が回復したことを示す。
これは、改めてヨシュアを中心とする神の民となったことを示している。

イスラエル民族に霊的祝福が示された。

6節:主の使い(第二位格の神)はヨシュアを諭して言った。

「諭して言った」・・これは相当に強く、念を押すように言われた。

7節:「万軍の(第一位格の神)はこう言われる。『もし、あなたがわたしの道に歩み、わたしの戒めを守るなら、あなたもまた、わたしの家を治め、わたしの庭を守るようになる。この立っている者たちの間に出入りすることをわたしはあなたに許す。

受肉前のイエス様は神の御心を伝える。


8節:聞け、大祭司ヨシュアよ。あなたも、あなたの前に座している同僚たちも。彼らあなたたち)はしるしとなる人たちだ。見よ、わたしはわたしのしもべ、若枝メシア)を来させる。

神はヨシュアとその同僚たちに諭される。
あなたと彼らは、7節に述べたことが完全に実行できるイエスのしるしとなる。
これは、「しるしとなれ!」と言うニュアンスと考える。霊的リーダーとしての役割
そして、若枝と表現されるメシア(イエス様)を地上に来させる。

 

9節:見よ、わたしがヨシュアの前に置いた石を。一つの石の上には、七つの目がある。見よ、わたしはそれに文字を彫る。 ―万軍ののことば― 一日のうちに、わたしはその地の咎を取り除く。

ヨシュアの前に置いた石は、第2位格の神。
それには7つの目がある。7は完全数である。
すなわち、全知と遍在の、完全なる大祭司イエス様のことである。
「若枝」、「石」とは、メシア(救い主)を象徴することばとして用いられる
文字を彫るとは、名前を刻むという意味。
このメシアの来臨が記念となるイメージ。

メシアはこの時、その地の咎を1日のうちに取り除く。
それは、救い主による地上の悪の完全な裁き。
イスラエルの民がイエス様を求める時が、メシア的王国の成就となる。

10節:その日には、 ―万軍ののことば― あなたがたは互いに自分の友を、ぶどうの木といちじくの木の下に招き合う。』」

ぶどう、いちじくの木の下・・・豊かさと平安の象徴である。(他にも引用あり)
自分の友・・この当時は南と北のユダヤの民であり、恵みの時代の目線では、ユダヤ人と異邦人ということである。(既に2章で示されている)

招き合うという言葉に、神の期待に応答する人類の姿が見える

2023年01月18日