ナホム1章1節~2節

1節:著者はナホム。エルコシュ人だが、エルコシュが何処にあったかは不明。カペナウム辺りかもと言われている・・・

ナホムの意味は、「慰めに満ちた」「慰め」である。

南ユダの預言者で、活動時期はマナセ王の時代。

内容は、アッシリアのニネべに対する厳しい裁きである。

ナホムは神から幻を見せられ、それを記録した。つまり、記録出来るほど鮮明な幻⦅神によるバーチャルリアリティー?⦆であったと思われる。

 

アッシリアに関して

アッシリヤの起源はBC2000年頃とされるが、徐々に拡大し大帝国を築いた。BC722年には北イスラエルを滅ぼし、地中海沿岸からエジプトにまで勢力を伸ばした。

途中、自国統一と外敵防衛に取り組んだが、再び勢力拡大に移り、エジプトにまで及んだ。(BC663年頃がピーク)

ニネベは、BC612年にバビロン・メディアに攻略され、その後急速に減衰し、3年後には完全に歴史から姿を消す

 

 

ヨナ書について

ヨナの名の意味は「鳩」。Ⅱ列14:25に登場し、ヤロブアムに領土の回復を預言している。北イスラエル(ゼブルン族)の預言者

ヨナは、神から、ニネべに裁きがあることを伝えるように命じられるが、イスラエルを思う彼は、アッシリアが悔い改めてしまうことを恐れ、その命令に背き、船でヤッファから西方へと逃避する。しかし神はその御業で、大魚を用いてヨナを悔い改めに導いた。

ヨナは、ニネべに行き、神の裁きを告げると、12万人以上の民と、図らずも王までが悔い改めた。それを見たヨナは怒り、神に死を願う。神はトウゴマ、虫、東風(熱風)を用いて、神の思いを悟らせようとされた。

ヨナは、最終的には悔い改めたと思われる

 

歴史的に見ると、ヨナ書はアッシリヤの自国統一や防衛に注力の時期と重なる。ゆえにヤロブアム2世は北イスラエルの拡大が可能だった。【Ⅱ列14:25】この預言は、ヨナから自国に与えられた。

 

2節:復讐という言葉が3回も出て来る。神は、ニネべにヨナを通して神の裁きについて事前に告げた。しかし、改心も束ぬ間、アッシリアはさらに暴虐となる。それを踏まえての裁きである。神はチャンスを与え、忍耐された。愛と忍耐の神である!

2021年09月11日