哀歌3章34節~66節

 ל「lamed」

34節:上の捕らわれ人をみな足の下に踏みにじり、

アクロスティックワード:ledakei、 daka 「砕く、打ち砕く」 
※捕囚した者が捕囚された民を打ち砕いている様子。神はそれを容認しない。

35節:人の権利を、いと高き方の前で曲げ、

アクロスティックワード:lehatot、nata 「脇に逸れる、曲げる」 
※神の御前で、人の権利を否定する不正を行うバビロン。不正は悪。

36節:訴訟で人を不当に扱うのを、主は見ておられないだろうか。

アクロスティックワード:leaveit、avat 「曲げる、歪める」 
※訴訟で行為を歪める。大義を覆す行為。

 

 מ「mem」

37節:主が命じられたのでなければ、だれが語って、このようなことが起きたのか。

アクロスティックワード:(ヘ)mi 「誰」 
※すべては神の宣言(主権)による。誰もこのようなことはできない。

38節:わざわいも幸いも、いと高き方の御口から出るのではないか。

アクロスティックワード:mipi、 pe 「口(から出る)」 
※善も悪も、全て唯一の神の主権による。別個なものではない(2元論の否定)。

39節:生きている人間は、なぜ不平を言い続けるのか。自分自身の罪のゆえにか。

アクロスティックワード:mah 「何、何故、どんな、何でも、・・」 
※生き残った者は、自分の罪に気付かず、神に不平を言う。
※生かされているのに、自分の罪の結果に不平を言うのはおかしなこと。

 

 נ「nun」

40節:自分たちの道を尋ね調べて、主のみもとに立ち返ろう。

アクロスティックワード:nachpesa、hafas 「探そう」 
※エレミヤは同胞の民に教えている(①自分たちの罪が原因で神と分離したこと②神に立ち返る時が来たこと)。
※契約を守る神は、裁きによって民を立ち返らせようとされている。

41節:自分たちの心を、両手とともに、天におられる神に向けて上げよう。

アクロスティックワード:nisa、 nasa 「(持ち)上げる」 
※心と手を上げる→内面的、外面的な回心の両方が顕れて悔い改めである。

42節:「私たちは背き、逆らいました。あなたは赦してくださいませんでした。

アクロスティックワード:nachnu 「私たち」 
※私たち、ユダ・エルサレムの人々が、律法に、主に反する限り、主は決して赦さない。

 

 ס「samek」

43節:あなたは、怒りを身にまとい、私たちを追い、容赦なく殺されました。

アクロスティックワード:sakotah、 sakak  「あなたは覆った」 
※怒りを纏って、神はバビロンを用いてユダ・エルサレムを容赦なく裁かれた。

44節:あなたは雲を身にまとい、私たちの祈りをさえぎり、

アクロスティックワード:sakotah、 sakak 「あなたは覆った」 
※雲を纏う→人々の祈りを遮るようにすること。
※ラビ的ユダヤ教では、この記述から、曇りの日は断食すべきではないとされている。

45節:私たちを諸国の民の間で、ごみ屑とされました。」

アクロスティックワード:sechi、 sahei 「廃棄物、汚物など」、「使用に適さないもの」※神は、諸国の中で律法に違反したこの民を、廃棄物として扱われた。

 

 פ「pey」 ⇒「pey」と「ayin」の順番が逆転している。

46節:私たちの敵はみな、私たちに向かって口を大きく開け、

アクロスティックワード:patzu、patsa  「広く開いた」 
※敵が口を開いて、嘲笑している様子。

47節:恐れと落とし穴、荒廃と破滅が私たちに臨んだ。

アクロスティックワード:pachad、 pahad 「恐れ」 
※破壊が襲ってきた。・・言葉遊び(語呂合わせ)を用いて表現。
※pachad wa’pachat(恐れと穴)、hasheid we’hashaver(荒廃と破壊)

48節:娘である私の民の破滅のために、私の目から涙が川のように流れる。

アクロスティックワード:palgei、 peleg 「流れ、川、運河」 
※娘→ユダの人々。彼らの滅びを見て、エレミヤは川の流れのように涙を流す様子。

 

 ע「ayin」

49節:私の目は絶えず涙を流して、やむことなく、

アクロスティックワード:eini、ayin 「私の目」 
※エレミヤの号泣する様子。

50節:主が天から見下ろして、顧みられるときまで続く。

アクロスティックワード:ad 「~まで」 
※エレミヤは、神が天から民の苦しみを見るまで(顧みるまで)泣き続けた。

51節:私の目は、都のすべての娘たちを見て、この心を苦しめる。

アクロスティックワード:(ヘ)eini、ayin 「私の目」 
※この「娘たち」はエルサレムの女性たちを指している。
※女性たちの苦しみ→飢饉のときの悲惨な行為を目撃したエレミヤの悲しみ。

 

 צ「tzadi」

52節:私の敵たちは、わけもなく、鳥を狙うように、私をつけ狙った。

アクロスティックワード:tzod、tzud 「追われた」 
※エレミヤが受けたこれまでの仕打ち。→理由もなく付け狙われた。

53節:私を穴に落として、いのちを滅ぼそうとし、私に石を投げつけた。

アクロスティックワード:tzamtu、 tzamat 「終わりにする、破壊する」 
※エレミヤを穴に落として彼の人生を終わらせようとした。エレ38:6~
※石→石打で殺そうとした。(牢獄の蓋とする見解もある)

54節:水は私の頭の上にあふれ、私は「断ち切られた」と言った。

アクロスティックワード:tzafu、tzuf 「流れた」 
※水の地下牢の経験。エレ38:6~ (貯水槽の牢→水が泥となっている)
※エルサレムと例えると、これは包囲戦を意味する。(エレ51:55)

 

 ק「koph」

55節:「主よ、私は御名を呼びました。穴の深みから。

アクロスティックワード:karati、 qara 「私は呼んだ」 
※エレミヤは水の地下牢で神を呼んだ。彼の実体験。

56節:あなたは私の声を聞かれました。私のうめき声に、私の叫びに、耳を閉ざさないでください。

アクロスティックワード:koli、 qol 「私の声」 
※エレミヤは自分の声が神に届いている確信を得た。そして応答を願った。

57節:私があなたを呼び求めると、あなたは近づき、『恐れるな』と言われました。

アクロスティックワード:karavta、 qarav 「あなたは近づいてくださった」 
※地下牢からの脱出は、祈りが聞かれたことを思い出すきっかけとなった。エレ1:8
※敵の力は離れ、神が近づいてくださり、恐れるなと励ましてくださった!

 

 ר「resh」

58節:主よ。あなたは私のたましいの訴えを取り上げ、私のいのちを贖ってくださいました。

アクロスティックワード:ravta、reev 「嘆願」 
※神はエレミヤの訴えに応答し、彼の肉体を贖われた。死から解放された。

59節:主よ。あなたは、私が虐げられるのをご覧になりました。どうか、私の訴えを正しくさばいてください。

アクロスティックワード:raitah、 ra-ah 「あなたは見た」 
※虐げられたエレミヤを神は見た。 (敵によって)エレミヤになされた過ち(不正)を見た。
※そう言いながら、その裁きに身を委ねているエレミヤ。

60節:あなたは、私に対する彼らの復讐を、彼らの企みのすべてをご覧になりました。

アクロスティックワード:raitah、 ra-ah 「あなたは見た」 
※エレミヤに行った敵の邪悪な計画と行動は、神の御前に露呈。
※エレミヤに反抗した人々への思いは全て、神の御前に明らかである。

 

 ש「shin」

61節:主よ。あなたは、私に対する彼らのそしりを、彼らの企みのすべてを聞かれました。

アクロスティックワード:samata、 shama 「あなたは聞いた」 
※神はエレミヤへの非難、そしり、策略を知っておられる。

62節:私に向かい立つ者たちの唇と嘲りが、一日中、私に向けられています。

アクロスティックワード:siphtei、 safa 「唇」 
※彼らの唇から出るつぶやきが、1日中エレミヤに向かってくる。
※エレミヤは神に、敵の嘲笑と行為の両方の裁きを求めた。

63節:彼らの起き伏しに目を留めてください。私は彼らのからかいの歌となっています。

アクロスティックワード:(ヘ)shivtam 「彼らが座する」 
※座ったり立ったりしてエレミヤを嘲笑する歌を歌っている敵の様子。
※偽預言者などが目に浮かぶ。これは虐待。神への冒涜である。

 

 ת「tav」

64節:主よ。彼らの手のわざに応じて、彼らに報復し、

アクロスティックワード:tashiv、shoov 「あなたは報いる」 
※エレミヤは祈りが神に聞かれ、敵が裁かれることを確信する。

65節:彼らの心に覆いをかけ、彼らに、あなたののろいを下してください。

アクロスティックワード:titein、 nathean 「あなたは与える」 
※反抗する敵に、更に「固さ(頑なさ、強情さ)」を与え、裁いてください。神の義に従って。
※エジプトのファラオの頑なさ

66節:御怒りをもって彼らを追い、主の天の下から根絶やしにしてください。」

アクロスティックワード:(ヘ)tirdoph、 radaf 「あなたは追跡する」 
※神は怒りを持ってエレミヤの敵を追い詰め、根絶やしにするだろう。

 

『救い‥すでに愛されていた喜び』

・エレミヤは、最後の最後までエルサレムに残る人々に神に立ち返るよう勧め、命の危険にも屈せず神の働きを全うした。しかし、上層部は彼を無視し、最悪の結果となった。
・神は裁きを決断した。神は都市も神殿も破壊し、多くの人々を死と捕囚にした。アブラハムやダビデの信仰を持てない民のなんと多いことか。それが、神とエレミヤの思いだったであろう。
・この時代に神は新しい契約の約束を示し、それはイエス様によって成就し私たちに示された。神が聖霊をもって導き、聖霊を内住させ、真の信仰者へ導くという画期的な契約である。
・神は私たちをアブラハム・ダビデの信仰心に導かれた。私たちの信仰は、神が発する導きの結果である。それは私たちが信じる前から、すでに神に愛されていたということである。
「ですから、あなたがたに次のことを教えておきます。神の御霊によって語る者はだれも「イエスは、のろわれよ」と言うことはなく、また、聖霊によるのでなければ、だれも「イエスは主です」ということはできません。」コリント第1 12章3節 


2026年10月15日