エレミヤ書49章7節~13節
イスラエル周辺国のエドムに関する預言です。エドムの概略情報を見ておきましょう。
1.エドム(王国)について
・聖書地図4,⑤,6を参照。北東はモアブ、西はアラバ、南東はアラビヤ砂漠の間。
・かつての領土は、現在のイスラエルとヨルダンの南部。
・エドムを「セイルの山地」と表現することもある。アラバ渓谷の東側の山地を指す。
・申2:1~5・・死海南東部をエサウに与えた。エドムの祖先はエサウ。(ヨシ24:4)
・エドム・・「赤」の意。
・エサウは生まれたとき赤かった。また、赤いスープを好んだ。(創25:25、30)
・更に、この渓谷が赤かった(red cliffs)ことも共通事項。
2.エドム(王国)とイスラエルの関係について
・モーセの時代、イスラエル民族の通過を許可しなかった。(民20:14~21)
※この時から、エドムはイスラエルの敵となる。(兄弟!と語りかけていることに注目)
・イスラエルがバビロンに征服された後も、ユダを襲撃する。エゼ25:12~14
※神はこの時、エドムへの裁きを宣言する。
・神はエドムの滅びを宣言される。
※マラキ1:2~5。
3.エドムの歴史的経緯
・BC4世紀、エドム人は、ナバテア人に攻められイスラエルの南部に移入。聖書地図9。
・この時、ギリシア語の名称「イドマヤ人」を名乗る。
・神殿再建以降、イドマヤ人はイスラエルに強制的にユダヤ化される。
・ユダヤ人社会に同化、吸収されて行く。割礼と律法順守。(差別あり)
※ヘロデ大王(ベツレヘム幼児大量虐殺によるイエス暗殺計画者)はイドマヤ人。
※反ユダヤ主義が引き継がれている。
・そんな関係でありながら、イスラエルのローマへの反抗に、加担・参加した。
・その結果、AD70年のエルサレム陥落と共に、イドマヤ地方は歴史から消える。
・エサウの家ーエドムの国家、民族は歴史から姿を消す。オバデヤ18~21節を参照。
エドムの歴史的経緯年表
7節:エドムについて。万軍の主はこう言われる。「テマンには、もう知恵がないのか。賢い者から分別が消え失せ、彼らの知恵は朽ちたのか。
・エドムに対する神のことば。
・エドムの祖先はイサク、アブラハム。神の知恵を広めるのは可能。しかし、反逆した。
※彼らは、神のイスラエルに対する愛を考慮せず、イスラエルに敵対する。
・「テマン」・・エサウの孫(創36:10~11、15)の名。その名がついた大都市。詳細不明。
・「かつては知恵があったが」・・テマンは知恵ある人を輩出した。(ヨブの友人の一人)
・テマン(エドムを指している)は、その知恵が朽ちてしまった。
8節:デダンの住民よ、逃げよ。そこを離れよ。深く潜め。わたしが彼の上にエサウの災難を、彼を罰する時を、もたらすからだ。
・「デダン」・・アブラハムの後妻ケトラの6人の子の一人ヨクシャンの子。(創25:1~3)
※エドムに定住していた可能性が大きい。
・エサウ(エドム)を裁くゆえに、デダンの住民(アラビア民族)に逃げよ、と教える。
9節:ぶどうを収穫する者がおまえのところに来るなら、彼らは取り残しの実を残さないだろう。盗人が夜中に来るなら、彼らの気がすむまで荒らすだろう。
10節:しかし、わたしはエサウを裸にし、その隠れ場をあらわにし、身を隠すこともできないようにする。彼の子孫も兄弟も隣人も踏みにじられ、彼はいなくなる。
・ぶどう泥棒も盗人も通常なら金目の物だけを奪う。
※しかし神の裁きは、気の済むまで何も残さず徹底的に奪い去る。
・神の裁きはエドムの完全破壊。いつまでも燃える廃墟。
・更に関係ある部族にまで、その裁きは及び、絶やされる。
※オバ18~19、イザヤ34:9~10、エゼ25:12~14、35:1~15→エドムとその関係者はいなくなる。DKNJにこの預言は成就する。
11節:おまえのみなしごたちを見捨てよ。わたしが彼らを生かし続ける。おまえのやもめたちは、わたしに拠り頼まなければならない。」
・男たちを失う「子」や「妻」たち。→真の神に信頼しなければ滅ぶことになる。
※神はあわれみを示されるが、自分と、自分たちの神を信頼するが故に、エドムの 子孫は残らないことになる。
12節:まことに主はこう言われる。「見よ。その杯を飲むように定められていない者でも、それを必ず飲まなければならないのなら、おまえだけが罰を免れられるだろうか。罰を受けずにはすまされない。おまえは必ず飲まなければならない。
・「杯」・・ほとんどの場合神の怒りの象徴。
・必ず皆が飲まねばならない。
※イスラエル(ヤコブ)人も、エドム(エサウ)人もいずれは裁きを受ける。
※イスラエルはバビロン捕囚と共に、DKNJにとても厳しい裁きを受けるが、 最後はメシア的王国へ行く。しかし、エドムには最終的な回復の約束がない。
13節:まことに、わたしは自分にかけて誓う──主のことば──。必ずボツラは恐怖のもと、そしりの的、廃墟、そしてののしりの的となる。そのすべての町は、永遠の廃墟となる。」
・エドムの首都「ボツラ」の裁き。
※世界の恐怖とそしりの的となる。その周辺から裁きが拡大して行く。
※「ボツラ」はエドムの首都で、現在の「ペトラ」。DKNJのメシア再臨時の戦いの場。
※ミカ2:3、12~13。エドム人を滅ぼすと共に、ボツラを世界の裁きの起点とする。
※ハルマゲドンの戦いの体系化。→8つの段階について。
①反キリスト同盟軍の集結(於:ハルマゲドン)
②バビロンの滅亡
③エルサレムの陥落
④ボツラに集結する反キリストの軍隊
⑤イスラエルの国家再生‥(神の民としての回心)
⑥メシアの再臨‥於:ボツラ
⑦ボツラからヨシャパテの谷までの(神の一方的な)戦い
⑧オリーブ山での勝利の登頂
・「そのすべての町は」・・死海南部からアカバ湾に至るまでの都市を指す。
『自制の実』
・エドム人は、イサク、アブラハムの流れにあります。エドムの祖エサウには、神の知恵は少なからずあったと思いますが、「食」という人間の欲望を優先してしまい、後に裁かれることとなります。
・肺がんは、喫煙率が下がったのに増加し、昔は少なかったアトピーや花粉症、認知症が増加。近年、甘い物やグルテン、植物油など、食べ物の影響と考えられています。
・食生活は所得と関係すると言われます。しかしクリスチャンは、霊的教えを最優先し、科学や知恵を用いて自制心を養い、世に流されることなく無自覚な食欲をコントロールしたいものです。
・神が与えてくださったこの身体を支える食生活を賢くコントロールして、できる限り主の栄光の香りを放ちつつ、死ぬまで元気に活躍して、神にお褒めいただくことを目的として歩みましょう。
「あなたがたは知らないのですか。あなたがたのからだは、あなたがたのうちにおられる、神から受けた聖霊の宮であり、あなたがたはもはや自分自身のものではありません。あなたがたは、代価を払って買い取られたのです。ですから、自分のからだをもって神の栄光を現しなさい。」コロント第1 6章19~20節